Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

本二冊

2020-05-05 22:31:26 | 
ひとり出版社『夏葉社』の島田潤一郎さんのインディペンデントレーベル『岬書店』から出版された大阿久佳乃さんの初めての著書『のどがかわいた』。
 
夏葉社のtwitterで
”いい本できました。フリーペーパー「詩ぃちゃん」で知られる大阿久佳乃さんの初めての著書『のどがかわいた』。今春大学生になる著者の17歳〜19歳の思索。本を読み、詩集を読むとはどういうことなのか。読書の出発点へ。教室へ。部屋へ。仮フランス装。装画はモノ・ホーミーさん。岬書店の2冊めです。”
と紹介されていて、これは実際に手に取って読むしかない、とネットで検索したところ「青と夜ノ空」という本屋さんで見つけることができ購入した。
本が届くまでというのは、待ち遠しい。
そしていよいよ到着した時に出会うその本の表紙が美しいとますます中身に対して期待が高まる。
この本は私にとっては一気に読むというのではなく、すこしずつ味わいながらゆっくり読んでいく、というタイプの本だ。
そして考え考え読み進みながら、同時に遠い記憶も呼び覚まされているのを感じるのは新鮮だった。
冒頭、作者は「詩、読みますか?」と読者に問うのだが、えっ、言われてみれば最近詩集を開いたのはいつだっけ?と思ってしまう。
詩集がある棚の辺りを撮ってみた。
前はもっとあった筈なのだが、何処へ散ってしまっているのだろう?などと考えたり・・・。
そんな心の旅をしつつ、行きつ戻りつ、またこの本を開いている。
 
そしてもう一冊は邦題「くろはおうさま」の原作「El libro negro de los colores」
これは素晴らしい絵本!
絵と文が盛り上がるインクで印刷された黒一色の世界、その豊かなこと、その美しいこと!!に感嘆する。
ページを開くとこういう世界が拡がっている。
一つの色に対するイメージがずううっと広がっていて、その中で自分も自由になる。
この本の日本語版の紹介はこちら↓。
 
”目の見えない子が感じている豊かな世界を描く、真っ黒な美しい絵本。
『くろは おうさま』はメキシコ生まれの美しい絵本。真っ黒な紙に、銀色の文字と、光沢のある透明なインクのレリーフによるイラストと、点字によって書かれた文章が印刷されています。

そこに広がっているのは、目の見えないトマスが感じている“色”の世界。視覚障碍者と言われる人々にとっての色とはどんなものなのか、どんな感覚として伝わっているか、どんな風に認識されているか。トマスという男の子の素朴な言葉と、触れることのできる美しいイラストで描かれ、全ての感覚を使って感じ取る、色の世界の豊かさを伝えてくれます。
文:Menena Cottin(メネナ・コティン)
絵:Rosana Faria(ロサナ・ファリア)
訳:宇野 和美(うの・かずみ)~サウザンブックスHPより”
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