Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

プルートで朝食を

2007-02-19 00:14:52 | 映画 は行
            *公式サイト
2006年/アイルランド・イギリス/ 127分
監督:ニール・ジョーダン
原作:パトリック・マッケーブ
出演:キリアン・マーフィ/リーアム・ニーソン/ルース・ネッガ/ローレンス・キンラン/スティーヴン・レイ/ブレンダン・グリーソン/ギャヴィン・フライデー/イアン・ハート

70年代のポップ・ミュージックに乗り小説のページをめくって読み進む感覚で軽快に展開するパトリック(“キトゥン”)の物語。アイルランドの小さな町で生みの親に教会の前に置き去りにされた赤ん坊パトリック(“キトゥン”)は美しい青年に成長し、実の母を探してロンドンへ。

女装したキリアン・マーフィーの可愛らしいこと女らしいこと、ベビー・カーを押している彼女(彼)のバックに流れる「シュガー・ベイビー・ラブ♪」思わず乗ってしまう~♪懐かしい音楽が一杯の作品だった。
ただ、背後にある世相、事柄すべてが重い!母親に教会の前に置き去りにされたことをはじめとして、ゲイとして生きようとする彼。そして社会的な動きとして北アイルランドからのイギリス軍撤廃と完全独立を求めるIRAの活発な活動を作品は描き出す。
押し潰されそうになる重さを「そんなちっぽけな感傷!!」とばかりに軽快にぶっとばし蹴散らしていくパトリックのあくまで、そしてどこまでも前向きで積極的な生き方がまぶしく輝く
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4 コメント

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Puffさま! (rubicone)
2007-02-26 23:26:35
こんなに内容が重いとは、キトゥンが背負っているものの重さについては思ってもみなかったので、驚きました。キリアン・マーフィーの女装、というくらいの知識しかなかったので・・・。でもそれが、よかったかも~、です。
あの「シュガー・ベイビー・ラブ」に乗って乳母車を軽やかに押すキトゥンの未来をまっすぐ見ているような視線が印象的でした。駒鳥も可愛かったですね
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キリアン・マーフィ (Puff)
2007-02-25 15:35:32
キリアン・マーフィ!!!
最初観た映画は「28日後...」だったのですが、
その時は特に何とも思わず普通の青年俳優だったのです。
で、でも、今回は特にビックラ致しましたですよ!
どんどん演技派としての地位を固めつつありますね。

背景はとっても重いのですけど、でも、
キトゥンの前向きな明るさで救われちゃいますよね。
「シュガー・ベイビー・ラブ」
懐かしいですねー!!!
この曲が流れて来たら何だかとっても嬉しくなったのでした。ウフ
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ASIS2005さま、 (rubicone)
2007-02-25 00:03:35
内容は重いのに、こんなに爽快感を観終わった後に味わわせてくれるというのも、凄いです!
一筋縄ではいかないのがヨーロッパ映画って感じですよね。
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イギリス系映画は、 (ASIS2005)
2007-02-24 14:41:55
どうしても暗いものが多いですね。
楽しいのはアメリカ映画に譲っちゃっているのもあるのでしょうが・・・

重いのは結構得意分野ですから(というか重いものを見たいときにはヨーロッパの映画ですね)

これもリストに入れておきたいと思います。
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