Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ペコロスの母に会いに行く

2014-01-16 22:27:07 | 映画 は行
             

2013年/日本/113分
監督:森崎東
原作:岡野雄一
出演:岩松了、赤木春恵、原田貴和子、加瀬亮、竹中直人、大和田健介、松本若菜、原田知世、宇崎竜童、温水洋一

ストーリー:長崎で生まれ育った団塊世代のサラリーマン、ゆういち(岩松了)。ちいさな玉ねぎ「ペコロス」のようなハゲ頭を光らせながら、漫画を描いたり、音楽活動をしながら、彼は父さとる(加瀬亮)の死を契機に認知症を発症した母みつえ(赤木春恵)の面倒を見ていた。迷子になったり、汚れたままの下着をタンスにしまったりするようになった彼女を、ゆういちは断腸の思いで介護施設に預けることに。苦労した少女時代や夫との生活といった過去へと意識がさかのぼっている母の様子を見て、彼の胸にある思いが去来する。~シネマトゥディより

新所沢Let'sシネパークで1週間限定で上映と最初は案内があったのが、評判がよいのでしょう、HPで作品情報を見ると終映日未定になっていた。
重いテーマなのだけれど、温かな視線でユーモアを交えて描かれる日々、それは、こまかいピースを丹念に見つめ、集めて一つの絵にしていくような、そんな一つ一つのピース、エピソードが愛おしく思えてくる・・・。
時間軸に忠実に生きていくゆういちたちと、そうした時間軸を自在に往ったり来たりするようになっていく母みつえの生きてきた道が長崎を舞台に交錯し展開する。そしてここに描かれていたのは単に介護の話ではなく、登場人物それぞれの人生であり、その中で一人一人が輝いていることに心打たれる。生きていることの意味、重さをしみじみ思う。
エンドロールで現実のゆういちと母みつえの写真が流れ、そこに写る二人の姿が作品中の二人とぴったり重なってずしんとなった。
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