Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

リミッツ・オブ・コントロール

2009-10-12 00:25:01 | 映画 ら行
             
2009年/スペイン・アメリカ・日本/115分
原題:The Limits of Control
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:イザック・ド・バンコレ、アレックス・デスカス、工藤夕貴、ティルダ・スウィントン、ガエル・ガルシア・ベルナル、ビル・マーレイ、ジャン=フランソワ・ステブナン、ルイス・トサル、パス・デ・ラ・ウエルタ、ヒアム・アッバス、ジョン・ハート
ストーリー:「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務を与えられ、一人の男(イザック・ド・バンコレ)がスペインにやって来た。“孤独な男”なるコードネームを持つ彼は、任務遂行を目指してスペイン中を巡っていく。そんな“孤独な男”の前に、彼同様にコードネームを持つ名もなき仲間たちが現れ始めるが……。(シネマトゥディより)

そこはかとなく「ふふふっ」となるぷわぷわとしたユーモアが漂い、それでいてどこか心にひっかかって、でもそれがどーした!!と開き直りたくなるような・・・。
「孤独な男」がエスプレッソを2杯頼む、それが注文通りにいくまでの英語とスペイン語でのやりとりには、思わず笑ってしまったんだけれど、意外に場内しんとしていたっけ。そしてスタイリッシュに決めた「ブロンド」が手に持つビニール傘とか、不思議でどこか可笑しく思えて・・・取り交わされるマッチ箱などなど、飽きないなぁ~!
話はスペインを舞台に繰り広げられ展開してゆくその先にあった孤独な男の旅の終わりには思わず「えっ!?どうやってそこに入り込んだの?」という疑問を一杯に投げかけてくる。でも彼の短い説明を聞いて思わずその場では納得していたのが後から考えると不思議で。その不思議さが不可解であり魅力であり・・、うぅぅ~
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 江の島点描 | トップ | フランダース・リコーダー・... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Puff)
2009-10-12 01:24:56
うん、私が観に行った時も、劇場は始終し・・・んと静まり返って
皆さん観入っておられました。

主人公“孤独な男”は任務に忠実で表情を崩さず何時も真剣なんだけど
観ているこちら側は何処かそこはかとなく滑稽さも感じちゃったりして・・・
あの瞬間移動もホント、ビックラですよね。うふふ
あの空気感がとても心地良かったでした。
マッチのイラストから室内のインテリアまでアートでしたよねぇ

好みが分かれそうな映画ですけど、自分的にはとても好きな映画でした。
返信する
Puffさま~☆ (rubicone)
2009-10-14 00:34:24
あの作品の空気に気持ちを預けてぽんっ!と乗っかれるかどうかで、楽しめるか否かが分かれる、そんな気がしますよね~

後日、友人にどんな映画だったの?と聞かれたんですが・・・一口に説明がし辛いですよね、というか不可能。観てみてよ!!というしかなく・・・でも、そういうのってとっても映画だなあ~、とつくづく思ったりしているんです。

ほんっと、
>マッチのイラストから室内のインテリアまでアートでしたよねぇ
激しく同感!!です
返信する
地図燃やしてた (Sa)
2009-10-15 15:25:18
rubiconeさん

見ましたこれ。やっぱりジャームッシュだなあと楽しかったけど、誰かを連れていくことは出来ないなあと思いました。

セビージャの家の中のタイルの壁はいかにも「スペイン」でしたね

>えっ!?どうやってそこに入り込んだの?

あの地図に地下から出這入りする地図が描いてあったんじゃないかとふんでます^^だから最後にあの地図は燃やしちゃったじゃないですか(さすがにあれだけ大きいとエスプレッソでのみこめないもんね)

返信する
Saさま! (rubicone)
2009-10-16 22:57:39
う~む!!そうそう、いやに大きい地図でしたっけね。でも、大きさの割に、えらく簡素な感じがしたんですが・・・そこが、ほれ、イマジネーションで入った、と”孤独な男”が言い切る所以かなぁ、なんて納得してたんですが・・・。なるほどねぇ~!!
返信する

コメントを投稿