Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

フランダース・リコーダー・カルテット

2009-10-16 00:30:25 | 音楽
             
この有名なカルテットの名前はもちろん知っていたのだけれど、今までなぜかライブに接する機会がなかったところ・・・今回、ようやく聴くことができました。
フランダース・リコーダー・カルテット:バルト・スパンホーツ
                      トム・ベーツ
                      ヨリス・ヴァン・フーテム
                      ポール・ヴァン・ルイ
この公演は『音楽の饗宴:フランダース・リコーダー・カルテット結成20周年記念』と題された演奏会でした。
実は、メンバーの一人トム・ベーツ氏は息子の参加するアンサンブル『Metro Marina:メトロ・マリーナ』の一員でもあり、この公演のことも息子から聞いていたのでした。
この日の会場は目白の明日館・講堂。一緒に行った友人はこの会場に行くのも初めてだったので興奮してました。いつもここを訪れて思うのは、重要文化財をただありがたがって祭り上げるんじゃなく、こうして「今」生かして使っているということ、そうして使うことでそのよさを広く知らしめていることはすごいな!!ということ。木造の空間を満たす音、音楽、ガラス窓の向こうに広がる海のような夜の黒さ・・・。
この日のプログラムは一夜に饗せられる豪華なフルコースに見立てるというしゃれた趣向。「七つの味覚のシンフォニー」と題されて先ず、フランス風の食前酒から始まり、イタリア風前菜、シャーベット、特製メニュー、シェフのお薦めメニュー、そして2種類のデザートと進んでいくのでした。ゆったりと、楽しくまた豊かな音楽の一時をその場にいたすべての人々と共有したという一夜となりました。
14世紀から現代にわたる作品が供せられたのですが、懐かしいなぁ!と思ったのは昔リコーダー・コンクールで何度も耳にしたヴォーガン・ウィリアムス「パイプのための組曲」。音楽会の中で彼らの演奏で聴くとなんて素敵な曲なんだ~!と。
またゲンセンの「On the bottle」はリコーダーではなくてメンバーが色々な瓶、ワインの瓶もあった!を駆使しての演奏、まさに題名通り、その音はパン・フルート、サンポーニャに似てやわらかく美しく。瓶の口に息を当ててぶおぶお音を出して遊んだことあったけれど、こうすると音楽になるんだという新鮮な驚き。
2曲のアンコールまで休憩なしでの「音楽の饗宴」、お腹一杯になりました。
音楽会の後、友人と楽屋にトムさんを訪ねお話しできたのも、すっごく嬉しかった~♪

実はこの一週間前に武蔵野でリコーダーとチェンバロの演奏会を聴いていたのだけれど、その時の音楽会の空気の違い、そして音楽の違いについて興味深く思っている今日この頃です。それは言い換えれば自分自身に跳ね返っているのですけれど。
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