Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

アントネッロ 第一回定期公演

2008-05-10 00:39:44 | 音楽
色々な出来事って、自分では全く意識していなくても自然にお互いが呼応し合い、呼び合っているんじゃないかと思える。それは「偶然」という言葉で一括りされてしまうのかもしれないけれどね。でも最近のマりオ・ジャコメッリ展での出会いといい、国本武春さんとの出会いといい・・。
今日、仕事に行く時にふと張られていた一枚の能楽師の公演ポスターに思わず足を止めて眺めた。演奏楽器に笛そして「リコーダー」と書かれたそのポスターを見ながらある友人のことを思い描いていた。そしたら、仕事が終わった途端にメールが届いた!!
そしてまた今日、メールのやりとりをしていた相手は週末セミナーがあって今日からヴェネツィアに行くことになっているという。ん~、ヴェネツィアね~!とその地名が記憶の中に引っかかり、そして須賀敦子さんの「ヴェネッイアの宿」を思い出したりしていたのだ。

そんな私が今夜、東京文化会館小ホールで聴いた「アントネッロ 第一回定期公演」は『ヴェネツィアの霊感 』!!
この時、久しぶりに出会った友人と話したのはヴェネツィアで行われているというヴィヴァルディの手稿を持っている方によるセミナーの話。う~む!!
そんな訳でこの一日は、どっぷりとヴェネツィアに心も話も音楽も浸っていた。

そしてこの日「17世紀イタリア・ヴェネツィアの即興的器楽音楽」によって描かれたアントネッロによるヴェネツィアは・・・
そこで聴こえてくるのはアントネッロの色に染め上げられまた彩られた、その形は時々刻々変幻自在に変化し、自由闊達で耳を澄ますと色々な声が響き呼応しあう17世紀イタリア・ヴェネツィアの音楽を素材にした現代の全く新しい音楽だった。音楽はその一瞬一瞬、命を吹き込まれ生きて飛び立つのだ!!
          
              アントネッロ 第一回定期公演
               『ヴェネツィアの霊感 』
           ~17世紀イタリア・ヴェネツィアの即興的器楽音楽~
          演奏:アントネッロ 濱田芳通、石川かおり、西山まりえ
          曲目:カステッロソナタ:ソナタ1、2番
             フォンタナ:ソナタ第2番「主よ、哀れみたまえ」他
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