Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

歌劇『ウリッセの帰還』

2014-03-22 22:18:07 | 音楽

アントネッロのオペラ・プロジェクト「オペラ・フレスカ」、モンテヴェルディ3大オペラ一挙上演!のシリーズ第3弾『ウリッセの帰還』を川口リリアで聴きました~
指揮:濱田芳通 
演出:彌勒忠史
管弦楽:アントネッロ
ウリッセ:春日保人、ペネローペ:上島緑、テレーマコ:中嶋克彦、エウメーテ:黒田大介、ミネルヴァ&フォルトゥーナ:澤村翔子、ジョーヴェ&アンフィノモ;鹿野浩史、ジュノーネ&アモーレ:末吉朋子、ネットゥーノ:小笠原美敬、イーロ:渡邉公威、エリクレア:人見珠代、アンティノオ:酒井崇、人間のはかなさ:弥勒忠史

見終わって&聴き終わって何とも言えない清々しさを感じ、ああ今日ここで、このオペラを聴けてよかったなあ、としみじみ思ってました。歌手も(特に男性陣に聴き惚れました)アントネッロの管弦楽も素晴らしかった~
ウリッセ(オデュッセウス)を始めとする登場人物の衣装は和服というか「和」を強くイメージさせるもので、それがまた自然で、きれいでした。神話の世界が洋の東西を越えてシンクロしている感じで・・・。
舞台上の全てが全く違和感なくこのモンテヴェルディの音楽の中に溶け込んでいると思わせる舞台作りは素敵でした。
見終わった後に感じた清々しさがどこから来たのだろうと考えてみると、全幕を通じて神様も人間もみんなそれぞれが喜怒哀楽を素直にさらけ出して「生きて」いる感じがしたからだったのではないかしらん、と思えます。そう感じさせる演出と音楽の目論見にまんまと気持ちよく乗せられて、生き生きとした舞台を楽しんでました。
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