Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

三鷹市:山本有三記念館

2010-06-26 00:21:00 | 展覧会・建築・器
JR三鷹駅から玉川上水沿いに続く「風の散歩道」をその緑の濃さと風とを楽しみながら歩くこと10分強の場所にある旧山本有三邸「山本有三記念館」。その入口では可愛らしい白い門が来館者を出迎えてくれる。
     
いつも利用している駅から近いと知ってちょっと足を延ばしてみた。
ここは「山本有三が昭和11年から進駐軍に接収された昭和21年11月まで家族とともに住んだ家」(チラシより)で大正末期の本格的な欧風建築という建物。
門を入ったところにある建物入口。

庭側から見た建物。いかにも堂々としている。
2階のバルコニーから庭園を作家や作家の家族は眺めたことが往時は多々あったのだろう、など想像してみる。
 
入口(左)を入り、係りの方に伺ったらフラッシュを焚かなければ写真撮影はOKとのことで、室内でも何枚か写真を撮ることができた。
         
館内2階には洋室と和室の書斎があったのだが、こちらはその洋室の方。
幾何学模様を描く窓の向こうに見える緑の陰、窓は折々の庭の移ろいを静かに室内に写し出す。その窓辺に置かれた愛想のない質素でいかにも使い込まれてきたといった趣の机が、確かに作家と共に生きてきたのだと語りかけてくる。      
             
しつらえられた灯りがしっとり落ち着いた雰囲気と温かさを醸し出す。
        
そして、この上なくシンプルな線と色で彩られたステンドグラスが、暗い壁の中にやわらかく浮かび上がる。
             
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