Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

らくだの涙

2006-01-25 00:18:08 | 映画 ら行
ゴビ砂漠に暮らすモンゴルの遊牧民のある大家族のドキュメンタリー。(冬休みにDVDで鑑賞)

監督:ビャンバスレン・ダバー/ルイジ・ファロルニ
出演:インゲン・テメー/ボトック/オーガンバータルイフバヤル/オドゲレル・アユーシetc. 
ドイツ/2003年/91分 *あらすじgoo映画

モンゴルといえば羊を飼い馬を駆って草原を疾走する、というイメージを持っていたが、ここでは 馬ではなくらくだが乗り物として大活躍している。ふたこぶらくだはこぶとこぶの間に鞍を置いて乗っていく。柔らかそうで、乗り心地もよさそうだ。

難産で苦労した為に、生まれてきた真っ白な赤ん坊のらくだに乳を飲ませようとしない母らくだ。このままでは赤ん坊が死んでしまう。そこで家族はモンゴルに古くから伝わる『フースの儀式』を行い、母らくだの心をほぐそうとする。
この儀式はモンゴルに伝わる歌と馬頭琴による、いうなれば音楽療法である。音楽は人の心だけでなく動物の心にも語りかけることが伝わってくる。モンゴルの草原に動物と共に生きる人々はそれだけ動物との関わりが濃密だということか。

馬頭琴の演奏会に行った時、奏者がこれは世界で一番雑音が混じる楽器でその為に微妙なニュアンスのある音が出るんです、と話してくれた。素朴な揚げ菓子と塩味(!)のミルク・ティーを休憩時間にいただき、見たことのない遥か遠くの草原の国を思った。*Wikipedia:馬頭琴

*今、同じビャンバスレン・ダバー監督の第2作『天空の草原のナンサ』が公開中なのですね。
                        
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