Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ある子供

2006-11-08 00:30:06 | 映画 あ行
            

ベルギー:フランス/2005年/95分

監督・製作・脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ/ リュック・ダルデンヌ
出演: ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ/ジェレミー・スガール/ファブリツィオ・ロンジョーネ/オリヴィエ・グルメ/ステファーヌ・ビソ/ミレーユ・バイィ/アンヌ・ジェラール

痛みを知ること、やさしくなること。

ダルデンヌ兄弟の作品は「息子のまなざし」以来2作目。やはり、音楽はなく、その分世の中こんなに雑多な音で埋め尽くされているのかと今更ながら感じる。そうした音には耳に心地よいものとそうでないものとの2種類あることにも気付かされる。耳にざらっとした音は妙にいらいらとした感じを観ている側に否応なく伝える。
盗みを繰り返し、その日暮しのブリュノ。その生活を受け容れざる事を得ない現実、そして抵抗する事もなく流されていくだけの日々が続く。見かけだけ大人の、子どもにしか見えない彼、それは現実の若者が抱える姿を投影させているに過ぎないのかもしれないが、いらいらする。それは子どもが子ども作ってどうすんだよっというどこにも持っていきようがない、いらいら感である。
ラストに向けてようやく彼の心に光が射し込むのを見ることができたのが救いだけど、でも未来に希望があるかというとそれは疑問だなぁ~。
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2 コメント

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Puffさま、 (rubicone)
2006-11-13 00:09:22
どうして、ここで立ち止まって考えないのよっ!と余りにも子ども過ぎるブリュノに苛立ちと、またこういう若者が出現しているのか!という現実とを同時に感じて怖くなってしまいました。彼の涙に期待はしたいけれど・・・。
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ドモドモ-♪ (Puff)
2006-11-12 23:38:44
ホントに、子供が子供を作ったような、
そんな映画でしたねー
淡々と物語が展開して行く、
ブリュノも普通のことのように、
淡々と悪事を働き、子供を渡す。
何ともやるせない映画。
ラストは希望がある。
・・・と願いたいです。
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