Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

抱擁のかけら

2010-02-13 00:27:23 | 映画 は行
                
2009年/スペイン/128分
原題:LOS ABRAZOS ROTOS
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス、ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ、ホセ・ルイス・ゴメス、ルーベン・オチャンディアーノ、タマル・ノバス

観たのがスペイン語の次の日だったので、どこかでちらっと勉強の続きのような気分もあったのですが・・・でも、やっぱりそこはアルモドバル作品でした!!
ただ、かなり評価は分かれそうな気がします。アルモドバル監督作品が好きなら、それなりに、またペネロペを始めとする俳優陣が好きなら、そりゃもう堪らなく・・・でもどちらもそこそこなら、やっぱりそこそこなんじゃなかろうかと。色んな要素の詰め込み過ぎで、映画自体がとおっても説明的になってしまっている感はぬぐえず、それが散漫な印象を与えてしまって・・・。それは一緒に観た友人がずば~っと指摘してましたが、その通りだと同感しましたもん。
話の筋は陳腐なほどに、ある意味メロドラマの王道~!ただ、そこに何がしかのカタルシスを感じられるかどうかで、受け取る側の印象が変わってくる気がします。私は、やっぱね~、と思いつつそう思えたことで満足感を味わえたのですが。
しかし、散りばめられた色彩の鮮やかさにはっと胸を突かれ、その色の集合体も断片も忘れ難く心に残りました。特に車内の二人のフィルムに重なる手が切なく、けれど探しあてたという確信にも満ちているようにも見えて・・・。
それにしても劇中で新編集されていた『謎の鞄と女たち』、観てみたい~!!
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2 コメント

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新編集観たい! (Puff)
2010-02-14 11:44:13
そうですね~
アルモドバルが好きで且つぺネロぺファンだと堪らない作品ですよね!
私もあのラテンの赤やオレンジを基調とした色彩やインテリア
ぺネロぺの美しさにほう~っと堪能させて貰いました

物語はよくよく考えるともろメロドラマですよね。
一つ一つは濃厚なのに、観終わった後は何故か淡白な印象が残りました。
ちょっと不思議な感じがしたりして。
私も完成された「謎の鞄と女たち」が観たいデス~
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Puffさま~! (rubicone)
2010-02-14 23:45:04
どこを切り取ってもアルモドバル、って感じでしたよね~!!
ぺネロぺの美しさも時折にじませる凄味に、ぞくっ!としてしまいました。
でも私もPuffさんと同じく観終わって全体の印象が薄く感じられてしまってました。面白い展開だとは思ったのですが。
「謎の鞄と女たち」のカルメン・マチの部分を観ただけでも、きっと完成したらさぞかし面白かろうな、と期待させられましたよね。ほんと、観たいっ!!
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