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2013年/日本/88分
監督:金井純一
脚本:ビーグル大塚
出演:堂島孝平、平田薫、梅垣義明、他
ストーリー:吉祥寺でカフェを営むこのぎしさん。ケーキ作りが苦手な彼は、毎晩お気に入りのランプを灯し、常連客に見守られながらケーキの試作に励んでいた。そんなある日、父とケンカして実家のケーキ店を飛び出してきたパティシエの卵・波奈美あきが現われる。ケーキ作りの腕を買われ、このカフェで働くことになったあきは、やがてこのぎしさんが灯すランプの不思議な秘密を知ることになるのだが…。<allcinema>より
5月末閉館の吉祥寺バウスシアターのクロージング作品として公開されたこの作品は「吉祥寺に密着した映画製作から劇場公開までを一貫してプロデュースする“吉祥寺で映画を撮ろう!“プロジェクトの第4弾」。他の3作は見逃しているので、なんとしてもこれは観ておきたかった、吉祥寺で、バウスで。
此岸と彼岸を結ぶふしぎなランプが置かれている喫茶「パーラム」に集う人々の交流がゆるやかに温かく描かれるこの作品は、現代にひっそり息づくお伽噺を読んだ気持ちになる。淡々と日々が重ねられていくのだが、底流に流れる温かさと、最後の夜に残された思い遣りに深く慰められ胸が一杯になった。
映画館の外に出た時に、さっきまでスクリーンで見ていた風景がそこにある、というふしぎな感覚。そして舞台になっていた喫茶「パーラム」、どこかで見た気が?と思ったのだが、パンフレットを読んで、この喫茶店の前を毎週通っていたのだということに気付かされた。いつも夜だったので昼間の景色とすぐに一致しなかったのだ。
パンフレットの最後のページに「さよならケーキとふしぎなランプ特別割引ハガキ」が挟まれていた。
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バウスシアター⇒記事