Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

和ガラス

2010-05-07 00:03:35 | 展覧会・建築・器
                
会場: サントリー美術館
会期:2010年3月27日(土)~5月23日(日)
開館時間:〔日・月・祝〕10:00~18:00〔水~土〕10:00~20:00
休館日: 火曜日(5月4日[火・祝]は開館)
入館料: 当日 一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料

サントリー美術館で開催中の『和ガラス~粋なうつわ、遊びのかたち』展を鑑賞した。「和ガラス」展 訪れたのがゴールデンウィーク特別割引中だったので大人¥1,000~

日本で本格的にガラスの器作りが開始したのは、江戸期に入ってのこと。南蛮船がもたらすヨーロッパのガラス器に憧れ、17世紀前半から中頃、長崎で吹きガラスが始められたと考えられています。以来、さまざまな生活用具が作られるようになりますが、陶磁器や漆器とは異なり、光を透し、響きあうガラスは、日常に独特の輝きを放っています。盃や徳利、皿などの飲食器はもちろん、ガラスでできたくし・かんざしや文房具、ビーズで飾られたたばこ盆は、時におしゃれの代名詞となり、時に数寄者の的となりました。また、ガラスの虫籠や吊灯籠など、今ではほとんど消えてしまったものも少なくありません。本展覧会では、江戸から明治にかけて、驚くほど、様々な物がガラスで作られ、生活の隅々に浸透していった様子をご紹介いたします。粋で、遊びごころ一杯の「和ガラス」の美をお楽しみください。(チラシより)

このチラシにあるように日本におけるガラス器作りの歴史はかなり新しいものなのだそうだけれど、その展開たるや「すごい!」の一言。あっという間に自国の文化に溶け込み、普段使いの器から、楽しいおしゃれ心溢れる器までに発展・発達しているのだ。そうしたガラス器がこの展覧会で一堂に会しているのを見ると、ガラスって楽しい、そして何て柔軟な素材なんだろう~!と感嘆させられる。
ガラスに蒔絵の器、ティアドロップがすうっと入ったグラス、文房具に使われているガラス、金魚の泳ぐ器・・・。切子を始めとする様々な技法を駆使した器の数々に魅せられた。またビーズで飾られた重箱などの作品を眺めていると、現在よく見かける華やかに飾られた「デコ電」を思い出し、そうした装飾の仕方に日本人のセンスの一つを感じて私は面白かった。
ところで展示されている作品の中に「所蔵 サントリー美術館」と記されているものが多かったのだが、サントリー美術館はいい作品を持っているのだなあと思いつつ、今回展示されていたガラス作品の多くが酒にまつわるものが多いことを思い出し、なるほどねぇ~、などと妙なところでも納得してしまった。
コメント
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