lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

AUN / "blackhorse"

2007-09-09 08:34:16 | art music
Blackhorse_1



□ AUN / "blackhorse"

Unta Eyeless
Post Post

Release Date; 03/ June/2007
Label; Oral
Cat.No.; ORALCD18
Foramt; 1xCD

>> http://www.myspace.com/martindumais
>> http://www.oral.qc.ca/index.html

>> tracklisting.

Hue Hue Tenango
Inkblot
Unta Eyeless
Cyan Card Rejector
Post Post
Broken Fibonacci
Horsemen
Twylark Rope

Produced and mixed in Montréal by Martin Dumais
Electric Guitar,bowed and prepared guitars, programming
Guitar intro loop on Post Post: Maxime Morin (Champion)
Cover Art: Seldon Hunt >> www.seldonhunt.com
Layout: Martin Dumais, Eric Mattson
Mastering: John Sellekaers >> www.metarc.com


『音による遮断』

モントリオールを中心に活動するサウンド・アーティストで、北米エレクトロニカ・シーンの黎明期からキャリアを築き上げて来たベテラン、Martin Dumaisによる実験音響プロジェクト、"AUN"のLatest Album。同時リリースされた美麗なアンビエント・スケープ作品"Whitehorse"と対になる、狂気的でダークなアルバム。


Martin DumaisはJF Magnetと共にLes Jardiniersとして活動していた時代から、テレビやエキシビジョンの裏舞台で長い経験を積み重ね、今に至るまで500回以上のパフォーマンスキャリアを築く。1996年には、現在Akufenとして有名なMarc Leclairと共作で"Juicebox"というアルバムを発表。その作風はSwans, Ennio Morricone , Zoviet Franceといった著名なアーティスト、作曲家から影響を受けたもので、以降もシーンにおいて中心的な役割を担うシューゲイザー・バンドや、実験音響作家、アンビエント・コンポーザーのフォロワーとして、独自で新しい方法論を模索してきた。


正に"Wall of Sound"と呼ぶに相応しい、徹底的に重ね上げられた振動粒子としての「空気の壁」。その界面は電子的に波立つノイズによって荒廃し、暗黒に彩られた幽玄な音の廃墟を構築している。それは音楽が作用する形而上の世界への誘導ではなく、リスナーを外界から隔絶して閉じ込めてしまう『音による遮断』と表現出来る。

しかしその荒廃の中に、耳を惹き付けてやまない病的な誘惑が働いている。かつて「滅びの画家」と呼ばれたベクシンスキの、崩れ行く未知の巨大建築や破壊された人体、骨で築かれた城といった絵画を目の前にして、退廃と官能の共存する『醜の中の歪な美』に恍惚とするような、抗いようのない力に屈服してしまう。


ギターのハウリングとフィードバック・ノイズ、原型を留めないほど混濁したストリングスの轟鳴とアトモスフィアのレゾナンス。オルガンや鐘のリヴァースを重層的にレイヤーした、ヒュージなソニック・アーキテクチャー。"Post Post"では、オルガンの音色や聖歌の破片が、鳴動する漆黒の暈に蜷局を巻く音の雲間から、辛うじてそれとわかるように垣間見ることができる。Martinはローファイな方法論でも再現できるドローン系ドゥームの響きの端々に、最先端の機材を用いたテック系の幾何学的でシャープなノイズの装飾も織り交ぜ、コンポーザーとしての先鋭的な姿勢も主張する。

2008年にはAUNのRe-ToolだというO.D.D.S. projectとしての新作を控えている他、年内に2件のライブをスケジュール。今年4月にはロシアのレーベル、Clinical ArchivesからダウンローダブルEP、"FIELD"を本名名義でリリースするなど、国際的にも今また動向が注目を集めています。

>> http://www.archive.org/details/ca021_field

"Field"はAUN名義とはまた一味違った、淡光に揺らぐ影を見つめているような、シンプルでメロウな作風。様々なチャイムの音色と空間の深淵を吹き抜ける残響のトンネルを主軸にしたドローン作品。しかしシンプル故に、時折現れる奇怪な効果音や何かの羽ばたくような音が背筋を凍らせます。

以下、彼のブログからの引用ですが、主な作品、パフォーマンスについて列挙されていますので、整理の為にここにも上げておきます。


2007
AUN/Mule (oral CD 15)
Martin Dumais/Field (Clinical Archives net)
AUN/Blackhorse (oral CD 18)
AUN/Whitehorse (oral CD 19)
Martin Dumais/Cordo (AMP net)

80's
as: odds/diesel you could benenena (reissue Angles Mondes 2008)
as: brenda leer/ hue hue tenango(bunker)
90's
as: rawheadrave/turbo demon dub (bunker)
with Marc Leclair (Akufen) : juicebox/miniputtingbingobowlers (514)
with J-F Charette: les jardiniers/le theme (haute couture, apricot)
with J-F Charette (NED): les jardiniers/cafeteria (haute couture, apricot)
00's
with J-F Charette (NED) : les jardiniers/moon patrol (haute couture, apricot)
with J-F Charette (NED): les jardiniers/train to reofa (hautec)


AUN past performances:

2007
- ZOOBIZARRE (with THISQUIETARMY)
- SAT (50/50 wth Plotkin Wiksida, Daniel Menche, Chop Shop)
- MUTEK 2007