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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Etyl / "La Tortue" / Линда

2007-07-13 04:57:13 | music5
Etyl



□ Etyl / "La Tortue"

En L'Homme
Moi Je
Je Savais

Release Year; 2006
Label; Wea
Cat.No.; 8345118352
Format: 1xCD

>> http://www.etyl.net/
>> http://www.myspace.com/etylfr

>> tracklisting

01. En L'Homme
02. Naoiq
03. Bulle
04. Et Si Jamais
05. Une Fois En Bas
06. Moije
07. Kit
08. Desolee
09. Meandres
10. Je Savais
11. Histoire De
PV. Naoiq
PV. En L'Homme


フランス発ヌーヴェル・ポップの新星、Etylのデビューアルバム。リーダーであり、ヴォーカルを務めるEglantineを中心に、ヴァイオリニストとコーラスを兼任するChristelle Lassort、ベーシストのChristophe Beaudriard、ドラムのBertrand Perrin、エレクトリックギターのAntonie、アコースティックギターのNicolasの6人編成による、生楽器主体のスムースなトリップ・ホップ。ジャズやハウスのムードに乗っ取ったバンドサウンドを基調としていながらも、Eglantine自身によるエレクトロなオーヴァーダブによって、楽曲全体にサイファイで未来的な立体感を演出しています。

Eglantineはもともとクラシックの教育を受けてきたそうですが、エレクトロニカやEthereal-trip hopに徐々に傾倒し、ジャケットでAkaiのシーケンサーを抱く程の機材オタクになったようです(笑)そのサウンドはやはりというか、Emilie Simonと比較されることが多いみたいですが、実験音響分野で前衛的な技巧を追求していたEmilie Simonとは対照的に、Eglantineは生演奏のオーガニックな音感と、ありものの使い慣らされた(堅実な)機材の工夫によって得られる遊び心に溢れたサウンドを創り出すことを得意としているように感じられました。

しかし反面、キッチュで親しみやすいメロディもあったEmilie Simonと比べ、Etylのフレーズはどこか捉えどころがなく、淡々と心象を吐露していくような突き放したクールささえ感じられるのが面白いですね。ヌーヴェルポップの潮流に身を置きながら、同時に古き良きシャンソンの色香立つエスプリを受け継いでいるような印象。PVでは自らの身体で惜しげも無く、アンニュイなエロティシズムを醸し出しています。




Linda


□ Линда / "Песни тибетских лам"

Сделай так
Танец под водой
Купание в грязной воде

Release Year; 1994

>> http://www.linda.by.ru/
>> http://v-unit.de/forum/index.php?showtopic=40 (Discography)

>> tracklisting.

01. Сделай так 06.51
02. Беги на цыпочках 03.16
03. Песни тибетских лам 04.45
04. Мало огня 05.34
05. Танец под водой 05.26
06. Девять ангелов 04.40
07. Девочки с острыми зубками 03.46
08. Девочки с острыми зубками (акустическая версия) 02.33
09. Купание в грязной воде 05.03
10. Я не буду стрелять 03.32
11. Киска 03.12
12. Я не останусь одна 03.12
13. Небесный город 02.43



90年代後半にロシアを沸かせたらしいカザフスタン出身のギリシャ系ロシア人、Lindaのデビューアルバム。1990年代中盤といえば、CD市場の最盛期に乗っかった、折からの国際的なワールドミュージックブーム。(民俗音楽の世界規模な交換。)さらに、Bomb The BassやEnigma、Deep Forestといった、エスノ・フュージョン・クロスオーヴァーなハウスミュージックが最先端のものとして受容されていた時代で、世界的にイミテイターが溢れていた時期でもあります。

このアルバムも、そんな流れで産まれた一作品だと捉えられるもので、プロデューサーのマクシム・ファデエフが構築した当作品のサウンドは、Bomb The BassやSingle Gun Theoryと同系に位置する、エスニックなサンプリングとハウスビートのブレンド、そしてLindaの可憐で透明感のあるヴォイスが瑞々しい、トリップ・ホップの王道となっています。また、この手の楽曲に良くある「なんちゃって日本語」には大分聞き慣れてきましたが、この作品のは寧ろ味わいがあって全然イケてます。w

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上は2nd Album "Bopoha(Vorona)"からのクリップ。
こういう作風がきっかけで、彼女はドラッグ疑惑のスキャンダルを抱えたまま一線から退いてしまったようです。。しかしその後もライブパフォーマンスを披露したり、今でもアルバムがカルトな話題を呼んだりと、当時の強烈なインパクトと閃きは未だに尾を引き続けています。

(追記)
↑と、書きましたが、本国では割合コンスタントに
リリースを重ねているようです。

DISOCRAPHY:
Pesni Tibetskih Lam (Songs of the Tibetan Llama's) [1994]
Tantsy Tibetskih Lam (Dances of the Tibetan Llama's) [1995]
Vorona (the Crow) [1996]
Vorona (Remake & Remix) [1997]
Konsert (Live Concert Album) [1998]
Platsenta (Placenta) [1999]
Beloe Na Belom (White on White) [1999]
Embrion (Embryo) [2000]
Zrenie (Sight) [2001]
AtakA (Attack) [2004]
Pochti Bliznetsy (Almost Twins) [2005]
AleAda (AleAda) [2006]

SINGLES:
Tsepi I Kolt'sa (Chains & Rings) [2004]

COLLABORATIONS:
HIM (Finnish Goth-Rock band, which was scrapped after Linda left BMG)
Moby (TBA)
Bjork (TBA)
Stefanos Korkolis (AleAda, Nazorei)


YouTubeで見られる"Agonia"のPVに象徴されるように、近年は更に深化したオカルト系ゴシック・ポップの色が濃くなっています。うーん、この方向へ行っちゃうと、今は似たり寄ったりの作品が沢山ありますからね。。個人的には1stの作風が最も評価できます。





以上2作品は、なつみるくさんより寄贈されたものです。彼女には深甚なる謝辞と無比なる賞讃と共に、このエントリーを捧げる(笑)


(追記)

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□ Линда / "Северный Ветер"

さらにYouTubeで拾い物。
これは・・・スゴイ。
ドラッギーなビートワークに、棘のあるヴォーカル。
こういう尖った作風もかなり良いかもしれません。
PVもシュールなアートフィルムを見ているようです。
ラストの畳み掛けるような映像シーケンスと、
ビザーレな民族唱歌の合唱のシンクロが素晴らしい。


Ruth Ann Interview & Fauxliage New Tracks.

2007-07-13 04:31:43 | delerium
□ Fauxliage / "All the World"、"Without You"、"Rafe"

>> http://www.myspace.com/fauxliage

Fauxliageの新曲が、myspaceにさらに3曲追加。
幽玄かつ不気味なアトモスフィアと電子音が、エキゾチックで東洋的な世界観を演出する"All the World"は、おそらく最もDeleriumに通じるトラック。前半の暗さから後半の抜けの良い爽やかなボーカルへの繋ぎが解放的。間奏部は今にも幽霊が出てきそうな暗鬱なサウンドで、ヴォーカルも終始どこか寂しげな響き。

"Without You"は重いストリングスとジャジーな生音のコラージュ、質感豊かでトリッキーなビートセクションに、気怠いヴォーカルラインが哀愁を誘います。期待よりなかなか良さそうです。。

"Rafe"はこれでもかっていうくらい爽やかなドリームポップですね。昨年のLeigh Nash自身のソロアルバム、"Blue on Blue"に入っていても不思議じゃない曲。

(参考)
>> lens,align.:Fauxliage Press Release.




Whataboutus



□ Ruth Ann Interview.

>> http://www.enigmamusic.com/ruthann/
>> http://www.myspace.com/ruthannfans

Enigmamusic.comが先日から公募していたRuth-Annへのインタビュー企画の回答が公開されました。上記特設ページでインタビュー含め、フォトのダウンロード等の特集が組まれています。個人的には、内容は取り立てて興味をそそるものではなかったのですが、幾つか取り上げると、


・"Gravity of Love"の歌詞について

「Michaelからは、これが「何について」の曲なのかある程度の説明は受けたけど、同時に自分なりの解釈が求められた。私にとっての『Gravity of Love』は、愛がどんなに重要で意味のあるものか、また、それが「本物」の愛であるのかどうかということなの。」


・"What about us"とEnigmaは一切リンクしていない
・OliveのTomと交流はあるが、再結成の予定はない。
・CD媒体でもリリースして欲しい。
・シングルを発表するなら"No Surrender"、クリップはJulien Temple(Enigmaの3rd,4thでPVを手掛けている)にして欲しい。
・"Ruth-Ann"として成功したい。
・またEnigmaとしてコラボレーションしてみたい。
・"The Woman I Could Be"と"More Than Ordinary"のバックヴォーカルは、Peter Ries(Enigmaお抱えのリミキサー)


などなどが、彼女の回答で気になった点でした。その他の内容でも、彼女が如何にCretuを信頼して傾倒しているか、ということが窺えるものでした。是非Enigmaの次回作で歌声を聴かせて欲しいですね。


Clip. -Biodiversity and ecosystem multifunctionality.

2007-07-13 03:01:50 | Science
地球:海洋トランスフォーム断層に沿った重力異常の拡大速度依存性
Spreading rate dependence of gravity anomalies along oceanic transform faults
p183 - 187


Gravity and bathymetry data from transform fault systems associated with mid-ocean ridges that are spreading at different rates indicates that crustal thickening may occur under transform faults associated with intermediate- and fast-spreading ridges. If confirmed, this observation would require a change in our understanding of how magma accretion occurs along rapidly spreading mid-ocean ridges.

Patricia M. Gregg, Jian Lin, Mark D. Behn and Laurent G. J. Montesi
doi:10.1038/nature05962

Abstract: http://ml.emailalert.jp/c/abcRaeaUj2oCjIba
Article: http://ml.emailalert.jp/c/abcRaeaUj2oCjIbb



生態:生物多様性と生態系の多機能性
Biodiversity and ecosystem multifunctionality pp188 - 190

An analysis of published data from grassland biodiversity experiments looks at the relationship between biodiversity and multiple ecological processes (ecosystem multifunctionality). Different species often influence different ecosystem functions, suggesting that studies considering single ecosystem services in isolation may severely underestimate the levels of biodiversity required for fully functioning ecosystems.

Andy Hector and Robert Bagchi
doi:10.1038/nature05947

Abstract: http://ml.emailalert.jp/c/abcRaeaUj2oCjIbc
Article: http://ml.emailalert.jp/c/abcRaeaUj2oCjIbd


□ 2007年日本バイオインフォマティクス学会年会 (JSBi2007)

>> http://zp.cbrc.jp/jsbi2007
>> http://www.jsbi.org/