lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

prominence.

2007-07-01 21:21:05 | music5
Fermata_1
(IXY DIGITAL L2; Exp.±0; ISO Auto; Evaluative; iPhoto.)




□ Tunes of the Day


□ Globus / "Epicon"

Preliator
Orchard of Mines


>> lens,align.: Globus / "Epicon"




□ Alessandro Safina

Diva Mea



引き続き混声合唱+ビートアレンジ系の紹介です。
過去にも扱ったものですが、簡単に説明。
GlobusはImmediate Musicの商用名義アルバム。オルフを意識したカンタータ調のコーラスに豪快なスフォルツァンドといい、e.s.Posthumusとアプローチが被っていますが、もっと市場を意識したヴァラエティのあるアルバム構成。

"Diva Mea"は、あえてAlessandro Safinaのオペラの無いインストゥルメンタルバージョンを。後半部の混声合唱のスタッカートが、オルフ的で荘厳なスケールを演出しています。

Carl OrffのCarmina Burana、特に"O Fortuna"の構造をトレースした現代音楽は、実はここに列挙し切れないほど存在します。その手の楽曲が映画予告に適用される流行として一つの口火を切ったのは、James Hornerの"Glory"でしょう。他に、映画音楽の分野において、合唱の効果を一般層にまで存分に知らしめたという点では、Jerry Goldsmith("Omen")やVangelis("1492")の功績も忘れてはなりません。Globusは"1492"へのオマージュらしき曲をアルバム中で披露していますし、Deleriumも初期作品において"1492"の合唱やフレーズのサンプリングを散りばめています。


参考:
>> lens,align.: 混声合唱系アーティストのリスト


※最近になると、Spectrasonicsの"Symphony of Voices"を代表とした、合唱系のソフトシンセ、サウンドライブラリが一般向けに販売されているため、誰でもそれっぽいものを量産することが容易な時代になっています。とはいえ、楽曲の価値を決めるのは、結局は『作曲家』としてのセンスとオリジナリティ以外にありませんね。