心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

お爺さんと孫。共通項はピアノかも

2021-02-19 10:47:02 | Weblog

 第4候 雨水 初候 「土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)」。春の雨が大地を潤し始めるの意。ここ数日、寒い日が続きましたが、乾ききった冬の大地に数日前に雨が降り、なんとなく春を感じます。近所の公園を覗いてみると梅の花が咲いています。あと1ヵ月もすれば桜が満開になります。「春」は、すぐそこまでやってきています。

 新型コロナウイルス感染状況も、なんとなく沈静化の兆しが見え隠れしていますが、どっこいしぶとく動き回っているようで、緊急事態宣言の解除も容易ではなさそうです。このままずるずると3月7日を迎えるのでしょうか。宣言を発出するのも英断、宣言を解除するのも英断。ウイズコロナをめざすのか、それともゼロコロナをめざすのか。最後は誰かが決めなければなりません。
 先週の土曜日、ひょっこり長女と孫次男君が近所のスイミングスクールに行く途中、我が家に立ち寄ってくれました。長女から見せてもらったのは孫次男君のピアノ練習の風景でした。スマホに録画した練習風景をみてびっくり。この間までお遊び程度だとばかり思っていた孫次男君。なかなかの演奏ぶりです。私も同じ歳頃にピアノを習っていましたが、東京芸大出たての先生だったので厳しい練習を強いられた思い出があります。それに比べて孫次男君は、力まず、自然体でピアノを楽しんでいる様子。楽しそうに弾いていました(笑)。
 お爺さんと孫。ピアノという共通項ができましたが、先日、京都大学こころの未来研究センターから届いた「鎮守の森コミュニティセミナー」の動画に触発されて、いま、広井良典先生の「死生観を問いなおす」(ちくま新書)を読み返しています。
 広井先生は、死生観と時間の章で、人が生まれ、成長し、老い、死んでいくライフサイクルを「直線的な時間」と「円環的な時間」に分けて考えていらっしゃる。生物学的な視点から人のライフサイクルを「成長期」「生殖期」「後生殖期」に区分し、こども→大人→老人という3世代モデルから、現役バリバリの世代とは異なる子と老人の関係性に注目されていました。
 ひと口に死生観といっても奥深いものがありますが、一度はしっかりと見つめ考えてみるテーマではあります。孫次男君のピアノ演奏を聴きながら、そんなことをふと思ってしまいました。
 さて、今週はExcelとWordを駆使した仕事が本番を迎え緊張の数日間を過ごしましたが、なんとか山を越えることができてほっとひと息です。その分、来週は楽しい予定が満載です。まず日曜日は、第5回京都こころ会議シンポジウム「こころとコロナ危機」(Zoom開催)があります。4時間におよぶ長丁場です。
 京橋のTWIN21で開かれる「DISC SALE」もあります。中古レコード、中古CD等の即売会です。案内ハガキには、TWIN21での開催は今回が最後になるようで「2021ツインレコ市完結編」というサブタイトルが付いています。これは出かけなければなりません。そして、演奏生活60周年「舘野泉ピアノリサイタル」悦楽の園。週末には山本能楽堂の公演「花と芸能」と続きます。
 こんな調子でバタバタしていたら2月もあっという間に終わってしまいます。3月に入って宣言が解除されたら、どんな世界が待っているんでしょうか。昨日、本当に久しぶりに旅行会社から国内旅行の案内が届きました。
「春」「旅」....。心が高まります。でも、でも、油断は禁物。まずはワクチン接種が先でしょうね。

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