ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

クアトロでワイン その6

2010年12月21日 | ワインの話

Photo グラスを斜めに傾けワインの色を見たあなたは、ここまでの心労でのどが渇き、早くワインを口に含みたいと思うだろう。
ところが、まだ飲めない。
次は、ワインの香りをチェックしなくてはならない。
まずは、ワイングラスの中に鼻を突っ込むようにして香りをかぐ。
鼻を包むようにワイングラスは設計されている。
鼻の低い人でも問題はないようだ。
この時に、ワインが健全に保管されていたかどうかをチェックできる。
灯油と一緒に保管されていたり、キムチと一緒に置かれていたりすると香りが移っていることがあるのだ。
さて次がおなじみのグラスをグルグルと回して香りを嗅ぐという作業だ。
この技は習得すると楽しいので練習をしておこう。
グラスの中のワインはそのワインが持っている本来の香りを発散しはじめる。
鼻の低い人が香り立つワインに出会うと、その香りが目に刺さるように感じることもある。
(これは、クアトロの父の体験だ)
灯油やキムチの匂いがしなければ、香りのチェックはほどほどにしておこう。
さあ、ワインを口に含む。
歯の隙間から空気を入れてワインの揮発をチェックするような高等テクニックもあるが、そろそろ同伴の人も、店側も疲れてきているので、ここはワインの温度をチェックする程度にしよう。
そのワインの冷えが足りないと思ったら、もう少し冷やしてくださいと云おう。
冷えすぎていたら、ワインクーラーから外しておいてもらおう。
もちろん、問題が無ければ、そっと頷けばよい。
ついでに、彼女のグラスを指さして、注いであげてくださいと意思表示すれば、よりスマートである。
では、早速クアトロでワインを楽しむ復習をしよう。

※年内は28日までの営業です。
 年始は3日からの営業です。
 尚、23日24日25日のディナーは満席です。
 28日のディナーは貸切になります。

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クアトロでワイン その5

2010年12月20日 | ワインの話

Photo いよいよレストランでのワインのテイスティングも佳境を迎える。
注文したワインに間違いないという確認をとったソムリエもしくはワインの担当は、ワインのコルクを抜く作業に入る。
常にエチケットをお客様の目に付くように気を配り、ワインに余計な振動を与えないように配慮しながら抜栓する。
抜栓したコルクは得意げにお客様の前に展示される。
どうだ上手に出来ただろうと誇示するかのようだ。
そして、いよいよワインが注がれる。
オーナーに少しだけワインを注ぐ。
「お味見をお願いします」と云われる。
ここで気後れをしてはいけない。
たかがワインの温度のチェックではあるのだが、品質管理とパフォーマンスもしなくてはならないのだ。
ここで気をつけなくてはならないのは、ワイングラスの脚の部分を持つということだ。
石原裕次郎を気取ってブランデーのようにグラスを包み込んで持ってはいけない。
ワインは温度が大事なのだから、手のぬくもりがワインに伝わらないように、ワイングラスの脚の部分を持つ。
そして、まずは色を確認する。
濁りがないか見極める。
薄暗い店内ではどうしようもないのだが、一応眺めておこう。
この時にグラスを傾けてワインの縁の部分を眺めるような仕草がスマートだ。
ワインの色でそのワインの特色も解るのだが、それを得意げに云うのはレストランでのワインのテイスティングではキザなものである。
一応、グラスを斜めに傾けてワインの色を見て、濁りがないかどうかだけ確認しておこう。
さて、次はやっとワインを飲めるのだろうか・・・。
つづく

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クアトロでワイン その4

2010年12月19日 | パスタの話

Photo レストランでのワインのテイスティングにはおおむね3点ほどの意味がある。
1点目は、注文したワインに異常がないかどうかの品質チェック。
お客が商品の品質チェックをするというのも不思議な話だが、ワインはデリケートなものだから、店側に協力してチェックしてみよう。
しかし、実際には品質に問題がある場面は少ないと心得るべきだ。
2点目は、パフォーマンスである。
同伴の人や店内のお客さんたちから注目されることの、高揚感を楽しむということだ。
さらに、お店側も注目している。
スマートにテイスティングをすると店側もその後何かと気遣いをしてくれるものである。
特別料理を紹介してくれたりもするものである。
3点目は、特に重要なポイントである。
そのワインを飲むにあたって自分の好みの温度でサーブしてくれたかどうかというチェックだ。
ワインほど飲み頃の温度が大切なものはない。
ワインも赤・白から若いもの熟成したものと適した温度が変わる。
もちろん個人の好みもある。
レストランでのワインのテイスティングはあなたの好みの温度でワインを持ってきてくれたかどうかを見る作業だと心得るのがよさそうだ。
自然と肩の力も抜けて、品質管理もスマートなティスティングも出来ることだろう。

クアトロでパルミ・ペンネかパルミ・リゾットを注文すると、お味見をお願いしますと云われる。
これもワインと同様で、品質管理とパフォーマンスと好みのチーズの濃さを任される儀式だ。
こちらも、クアトロで体験してみよう。

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クアトロでワイン その3

2010年12月18日 | ワインの話

Photo あなたのライフスタイルに合ったワインが決まるといよいよワインのテイスティングが始まる。
といっても、これはホストだけが行える特典である。
要するに今日の食事のお金を払う人のための儀式である。
まずは、注文したワインであるかどうかの確認。
ソムリエが注文したであろうワインのエチケットを見せに来る。
「こちらのワインでよろしかったでしょうか」
必要以上の丁寧語で確認に来る。
「あ、そ、いいですよ」
読めない言葉で書いてあるので、大概は適当に頷く。
しかし、ここで売買契約は成立している。
この後「お味見をお願いします」と云われるが、口に合わないと云ってもキャンセルは出来ないのである。
しかも、古いビンテージのワインなどは、ソムリエが事前に品質は保証しないが、それでも飲むのかといった乱暴なことを、やはり必要以上の丁寧語で強要する。
「大変に古いワインですので、抜栓してみないと解らないのですが、よろしかったでしょうか」といった具合だ。
しかも、ソムリエが客より先に味見をして、ウムウムと頷いていると、その後契約のキャンセルは容易ではないと心得よう。
それでは、どうしてテイスティングなどをしなくてはいけないか?
つづく。

※クリスマスに85年シャトー・カルボニューはいかがでしょうか。
古いビンテージのワインですので、抜栓してみないとお味の方は解らないのですが、いかがでございますでしょうか?
クアトロにご用意いたしてございます。

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クアトロでワイン その2

2010年12月17日 | ワインの話

Photo_2 どういう食事をしたいのか、どのくらいワインを飲みたいのかを伝えるとお店側もお客様の予算はある程度推測できるものだ。
さて、次に投げかけられるのは、どんなワインが好きかと聞かれることである。
この質問は奥が深い。
あなたの生き様を問いかけられているように思える。
「ワインは解らないのですが」
これは良くある答えだが、率直で良い答えであろう。
ワインに馴染みのない人生だったが、これからワインを通じて食の世界の楽しみを体験したいという意思表示に思える。
お店側もこれに応えなくてはならないと尽力するものだ。
「優しい味わいのメルローのような赤が好きです」
人生に疲れている人だろうか、ねぎらってあげたいものである。
クアトロの父もメルローが好きだ。
「カベルネのような力強い赤が好きだ」
人生に不安を持っているのだろうか。
勇気づけてあげよう。
「何でもいいから、フルボディーのワインが良い」
これは、危険な答えである。
フルボディーは値段が高い。
それを承知で云っているのなら問題はないが、見栄を張ってみたというのなら、その人の人生は正しい方角に修正してあげるべきだろう。
あなたはどんなワインが好きですか。
クアトロには、色々な人生に対応できるワインを用意しています。

※クアトロ新着ワイン
「トラミン・ゲヴェルツトラミナール/ヌスバーマー」(写真)
アルザスで有名なゲヴェルツだが、実は北イタリアのトラミンが発祥の地だ。
ゲヴェルツはバラやライチの香りが魅惑的な白ワイン。
元祖トラミンのゲヴェルツはその特色がしっかりとしている。
まっしぐらに人生を走り続けたあなたが、ちょっと息抜きをしたい時、このワインは最適だ。
ただ心の弱い人は、このワインの虜になって、これからの人生を誤ってしまうかもしれない。
危険な味わいの白ワインである。
クアトロでボトル6800円で発売。

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