「おはよう、タニシ君。
当局の調査によると飯山温泉では、タニシ料理が有名らしい。タニシの味噌煮などは大変に美味とのことだ。
さて、クアトロ・スタジオーネのクリスマス・コースの内容の調査だが、魚料理にアカヤガラが登場することは、タニシ君の報告で解明されたが、当局としては、まだ満足のいく報告とは思えない。
そこで今回の君の任務だがクアトロのクリスマス・コースの内容をさらに明らかにして欲しい。
例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、或いは味噌煮にされても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る」
「尚、このブログは自動的に消滅することはない」
タニシ君とそのメンバーであるメダカ君は、必死の調査を行っている。タニシ君たちが侵入した厨房の水槽で聞き耳をたてる。
「サンダニエル、タスマニア、マツザカ・・・」
「フォワグラ、カキ・・・」
「ポルチーニ・・・」
「アカヤガラ、イトヨリ、ウニ・・・」
「マエサワ・・・」
「ヤサトイチゴ、マスカルポーネ・・・」
途切れ途切れに、情報を入手するタニシ君だ。
それぞれが点となり線となり謎は解明されていくのだろうか・・・。