ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

おすわ様門外の変

2010年12月26日 | お酒の話

Photo 今年も水戸の木内酒造から新酒「菊盛2011」が届いた。
この木内酒造は、幕末の尊皇攘夷の中心的人物、藤田東湖ゆかりの酒蔵である。
「桜田門外の変」の首謀者たちをも支援し、木内酒造は酒の名前に菊盛とつけることとなる。
水戸学の志士たちは、日本の夜明けを語り、この菊盛を酌み交わしていたのだろうか。

「菊盛2011」は、山田錦100%を使い、45%精米した大吟醸を袋吊りにして絞った贅沢すぎる日本酒である。熱処理殺菌もしない出来たての日本酒で、ビンの中には、うっすらとオリが泳いで霧がかかっている。
その酒を注いだグラスを耳に当てるとプチプチとはじける音がする。香りを嗅ぐとパッションフルーツのような豊かな香りが鼻を突く。そして味わいはとても爽やかな酸を持ち、割水をしていない原酒ならではの高アルコールからくる甘みがとても飲み心地のよい印象を作る。
この淡い微発泡性の新酒はクアトロの魚料理やチーズにとても良く合う。
クアトロのおせちにも良く合うことだろう。
クアトロでの年末年始にこのお酒を試してみよう。

クアトロは年内28日(火)までの営業。
但し、28日のディナーは貸切。
年始は3日(月)からの営業。
5日(水)は定休日。
3日4日は、魚市場が開いていないため、パスタとピッツァと簡単な前菜だけでの営業となります。「菊盛2011」に合いそうなおつまみはご用意いたします。おすわ様での初詣のお帰りにお立ち寄りください。

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クアトロのクリスマス2010

2010年12月25日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 直前までベールに隠されていたクアトロのクリスマス・コース。
クアトロの父が選んだ食前酒は、「キール・インペリアル」
スパークリングワインにフランボワーズのリキュールを忍ばせた皇帝風カクテルである。
さて、クアトロ・シェフ渾身の料理が始まる。
前菜の一点目は、「サンダニエル産生ハムのムース、タスマニア産サーモンのムース、松阪牛のパテにフレッシュチーズの取り合わせ」
クアトロでは珍しい繊細な盛付けが楽しい前菜だ。
前菜の二点目は、「フォワグラと柿のソテーのサラダ仕立て」
フォワグラの濃厚な旨味と柿をソテーすることによる優しい甘みと酸味が絶妙だ。
魚料理は、「赤ヤガラとイトヨリのグリルにウニのソース」
赤ヤガラの繊細な旨味、イトヨリのふくよかな旨味、ウニのねっとりとした旨味、それらが素晴らしいハーモニーに見せるクアトロならではの魚料理である。
肉料理は、「前沢牛のローストビーフのグレービーソース」
口に入れると肉の旨味がジュワーと広がる絶品だ。前沢牛という素晴らしい肉に出会えたのは幸いである。
ここで、「ポルチーニのリゾット」が登場する。
イタリアの松茸と云われるポルチーニならではの深い旨味。その旨味が赤ワインを使ったリゾットのお米一粒づつを包み込む。お米を繋ぐのは、たっぷりのパルミジャーノチーズだ。前沢牛の余韻とともにたのしむには最高である。
仕上げは、さっぱりと「アラビアータかペペロンチーニのパスタ」
そしてクアトロのママによるデザートは、ミルク素材のアイスクリームにクリームチーズの王と云われるマスカルポーネのムース、茨城・八郷町からこだわりの完熟イチゴのコンビネーションだ。
食後は、コーヒーか紅茶で締めくくる。
これは、タニシ君の必死の捜査により明らかにされたクアトロ・クリスマス・コースの全容である。

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クアトロのクリスマスの点と線

2010年12月24日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 「おはよう、タニシ君。
 当局の調査によると飯山温泉では、タニシ料理が有名らしい。タニシの味噌煮などは大変に美味とのことだ。
 さて、クアトロ・スタジオーネのクリスマス・コースの内容の調査だが、魚料理にアカヤガラが登場することは、タニシ君の報告で解明されたが、当局としては、まだ満足のいく報告とは思えない。
 そこで今回の君の任務だがクアトロのクリスマス・コースの内容をさらに明らかにして欲しい。
 例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、或いは味噌煮にされても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る」
「尚、このブログは自動的に消滅することはない」

タニシ君とそのメンバーであるメダカ君は、必死の調査を行っている。タニシ君たちが侵入した厨房の水槽で聞き耳をたてる。
「サンダニエル、タスマニア、マツザカ・・・」
「フォワグラ、カキ・・・」
「ポルチーニ・・・」
「アカヤガラ、イトヨリ、ウニ・・・」
「マエサワ・・・」
「ヤサトイチゴ、マスカルポーネ・・・」
途切れ途切れに、情報を入手するタニシ君だ。
それぞれが点となり線となり謎は解明されていくのだろうか・・・。

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サンタはアカヤガラに乗ってやって来る

2010年12月23日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo 「おはよう、タニシ君。クアトロ・スタジオーネでは今日のディナーからクリスマス・コースが始まる。しかし、その内容は秘密にされたままである。クアトロのクリスマス・コースの予約が取れなかった同志はその内容に興味を持っている。
 そこで今回の君の任務だがクアトロのクリスマス・コースの内容を明らかにし、世に知らしめることである。
 例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、或いは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。成功を祈る」
「尚、このブログは自動的に消滅することはない」

タニシ君は、早速調査に入った。
まずは昨日の朝のことだ。クアトロの定休日にかかわらず、クアトロのシェフとクアトロの父が不審なものを運び込んでいる。どうやら、今日は天皇誕生日とかで市場が休みのため昨日中に食材を仕入れてきたようだ。
その中で特に怪しいものがある。長く赤いクチバシ。これがクリスマスにサンタを運ぶトナカイというものだろうか。
それにしては鼻が長い。さらなる調査の結果、これはアカヤガラという魚だということを突き止めた。
「アカヤガラとイトヨリのグリル/ウニのソース」
という料理が出ることを突き止めたタニシ君だ。

「サンタはアカヤガラに乗ってやって来る」
当局に暗号文を送るタニシ君だ。

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クアトロでワイン その2010

2010年12月22日 | ワインの話

Photo 今年もクアトロに色々なワインが登場した。
クアトロの父は振り返るのだった。
1月にはお客様の子供達が生まれた年の「カロンセギュール」を確保した。20年後の顧客確保という長期計画だ。
2月には冬季オリンピックと「ラ・ボーム」などの南フランスワインが印象的だった。
3月には「ガメレオン」という春に似合うロゼのスプマンテ。
4月にはオーストラリアワイン「ウイマーラ」のシリーズに注目。野鳥のラベルに惹かれた。
5月にはワイン・カクテル「スプリッツァー」にはまったクアトロ夫婦。
6月にはワールドカップとイタリアの食後酒「パッシート」。
7月にはキュヴェ・ギョタクやルー・デュモンのフランスで活躍する日本人のパワーに注目。
8月には昨年のビンテージのボージョレ・ヌーヴォーを楽しんだ。
9月にはRMシャンパンが美味しかった。
10月にはチーチーチー・レーレーレーのチリワインだ。
11月にはやはりボージョレ・ヌーヴォー解禁。
12月には明日からのクリスマス・メニューに合わせて何が登場するのか・・・。

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