ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

考えるな、感じろというパスタ

2010年12月13日 | パスタの話

Photo 豊四季の裏社会に君臨するミスター・シン。
そのミスター・シンが経営するクアトロは表向きイタリアンではあるが、その裏に隠されたもうひとつの顔がある。
ドラゴン・ワインを探索していたリーはミスター・シンの裏の顔を暴くのであった。
それは今日の昼下がり、カウンターのお客様に歩み寄るミスター・シン。
耳元に小声で囁く。
「お客さん、今日は特別なパスタがありますぜ」
「特別に試食してみますか」
「これは、他の人には内緒ですぜ」
「ひっひっひ」
「そ、そばパスタがあるんですよ」
群馬県産石臼挽き新蕎麦を使ったパスタを秘かに作ったミスター・シン。
その蕎麦パスタをピリ辛のトマトソースで仕上げた「蕎麦パスタのアラビアータ」を試食させるミスター・シン。
そのパスタは、表向きイタリアンらしい見栄えなのだが、食べてみるとトマトの甘みと酸味、唐辛子の辛みの後から蕎麦の香りと味わいが鼻孔と脳髄を刺激するというものだった。
表向きイタリアン、その裏に隠された和のテイストという、これぞ裏社会に君臨するミスター・シンの所行なのである。
「考えるな、感じろ!」
リーの有名なセリフを使いたくなるパスタなのだ。

「アチョー」
(明日のクアトロのディナーは貸切のため一般の営業が休みであること警告するリーだ)

コメント
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