ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

手綱加減

2012年11月19日 | レッスンメモ
詰込み的な教育方法に賛否両論あるのを承知で、最近私が感じていること。

やはり、小さな時にこそ、できるだけたくさんいいものを習得することは大切だということです。吸収力が抜群に違いますし、その時に(小さな時)に吸収したものは、ほとんど一生忘れないということです。つまり、自分のものになっているということです。

私は、小さな時に弾いたソナチネは忘れませんが、大人になってから譜読みをして初めて弾いた曲は、たとえソナチネを弾いていた頃の100倍くらい練習していても忘れることがあります。

私自身は、もっともっとたくさん、小さな時に勉強して練習しておけばよかったと今更ながら後悔しています。子供が嫌がっているのに詰め込もうとするのは勿論よくないことです。でも、せっかく可能性を秘めている子供に、こちらの方から「ゆっくり、のんびり、あなたのやりたいだけ」と手綱を緩めることは、本当にその子のためになるのか、よく考えてから言わなければいけないと思っています。

しかし、これは、慎重にやらないと危険でもあります。詰め込み一辺倒になって、ピアノを嫌いにさせることが一番いけないからです。「これくらいは大丈夫かな?」「あのくらいは何とかなるかな?」生徒に応じて、それぞれのメニューを考えて、その子が頑張れるぎりぎりのこと、あるいはそれよりちょっと多めのことを、こちらからリードしてその子の持っている力をぐいっと引っ張っていく。

「あ、ちょっと無理な感じかな?」とこちらが察したら「ゆっくり、少しだけ」を取り入れて、手綱を緩めるとき。その見極めがとても大切。そこを確認しながら、基本的には、その子の持っている力を信じていくようにしています。結局その方が、子供はピアノが楽しくなる!ということを確信しているからです。

小さい時の力強い力。この時こそがチャンス!子供って本当に素晴らしい可能性があるんですから。

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