ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

相撲とクラシック

2010年11月27日 | Weblog
数日前の夕方のこと、練習の途中でのどが渇き、ピアノ室から出てキッチンにお茶を飲みに行きました。ピアノ室のドアを開けて廊下に出たとたん、ファジル・サイの素晴らしいピアノの音が耳に入りました。居間でCDが鳴っているのです。部屋では夫がステレオを聴いていましたが、なんとテレビも一緒についているのです。しかも観ているのは大相撲です。

テレビの音を消して相撲を観ながらファジル・サイのCDを聴いている・・・! あまりに無謀な取り合わせだと思って、「どっちかにしたら?」というと、「いや、これがなかなか面白いんだよ」といいます。「見て御覧!なんか回想シーンみたいだろ?」ちょうどその場面ではスローモーションになっていて、そこに抒情的なメロディーが・・・。また、次の取り組みが始まったときには、ベートーヴェンのテンペストが始まりました。行司さんが「のこったのこった!」とやっている(聞こえないけどそうに違いない)時にものすごくマッチしています。相撲は音が聞こえなくても画面さえ見ていれば理解できるし、それをこのクラシックのCDをBGMにして観るという発想にあきれたというか、驚きました。負けた力士がうなだれた表情で花道を引きあげて行くシーンのところになると、これまたぴったりのメランコリックなバラードが流れるというタイミングの良さ!!

もうおかしくておかしくて、大笑い!ものすごくウケました。こんなバカなことをやって相撲を見ている夫にもウケました。どうやら、CDを聴いているときに「あ、相撲やってる時間だ」と、テレビのスイッチをつけたら、たまたまこんなことになってしまったということのようですけど。

しかし、シューベルトを弾きながら暗礁に乗り上げていたので、気分転換にもってこいでした。ちょっと、気持ちが軽くなったのでした。皆さんも一度このシュールな体験、お試しあれ!

クリックしていただけると嬉しいです。励みになります。
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする