ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

譜読み

2010年08月10日 | レッスンメモ
ここのところ、譜読み中心の練習(練習というかな?)をしています。新しい曲を読むワクワク感と、面倒くささと両方を感じながら、少しずつ譜読みが進んでいます。

教室の生徒の中に、譜読みを嫌がる生徒が少なくありません。たしかに、インテンポで気持ち良く弾けるようになるまでは時間がかかるので、そうなるまでは楽しくないに違いありません。でも、そのあとスムーズに弾けるようになってからの楽しさを想像して、なんとか譜読みの時期を乗り越えてほしいと思います。

譜読みの時期は、とても大切な時期だと思っています。曲によっては、知ってる曲もあるでしょうけど、子供にとって、知らない曲、知らないフレーズに初めて触れてどう感じるか、また指の運びはそこで決定してある程度確実性を身につける大切な出会いの瞬間だと思います。

私は、むか~し、学生の頃、とにかくドレミの音符を追って譜読みをし、運指を後回しにしていました。ところが、ある程度弾けるようになってから運指を考えたり、フレーズの歌い方などを考え始めても、もう遅いのです。弾けない箇所、つっかかる箇所が出てきて、そこの部分練習をいくらしても、うまくいかないという苦い経験を持っています。

初めての指運びは、脳に強烈な印象をあたえ、インプットされることを学びました。それからは、譜読みは丁寧に!を心がけています。弾きにくいと感じた箇所はその時に弾きにくくないような運指を探す、このフレーズしっくりこないと思ったら、そこで立ち止まって何回かいろんな歌い方をしてみるなど・・・。

それだから、時間はかかるのですが、その方が早道でもあります。生徒もしっかり譜読みに取り組んで、その時期を乗り越え、いい仕上がりにして欲しいと思います。

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コメント
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