Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

高価な聖水の効用を信じ

2007-04-01 | 生活
ジョン・トラヴォルタが独第二放送の人気番組に登場するとして、バーデン・ヴュルテンブルク首相エッティンガーは、放送局に中止するように呼びかけた。

勿論、ハリウッドスターがサイエントロジーの宣伝をすることへの懸念である。ここ数年、この団体のドイツでの活躍が話題となっていて、その顔となる有名人のブラックリストが載ることは多い。その写真を見て、トム・クルーズやチック・コリアなどは知っているが、その他は特別の感慨が無いので、関係の無い話でしかない。

その集金力が問題となっているようだが、もともとの創始者はウールト・ディズニーやマレーネ・ディートリッヒ、グレタ・ガルボやエーネスト・ヘミングウェーなどに近づいて工作したようだが、成果が得られなかったと言われる。

その点最近は、一流二流に係わらずお膝もとのロスの本拠を中心にスターが目白押しで、集金能力を高めていると言うのも面白い。そもそもそうした社会の多分野間に於ける業務提携であるように思われ、実体と言えば株式市場で日常行われているような投機ともあまり変わらないようにも見えるが違うだろうか?

バーデン・ヴュルテンベルクでは、これを宗教と認めないのは正しいと思われるが、そもそもこれは世俗と宗教活動の問題では無いようにも感じる。

どの宗教団体も集金力が大切であり、歴史的宗教団体もこれと変わらないのは言うまでもない。宗教団体として当然であろう。寧ろ世俗の団体が非営利団体社会活動をするとして集金する方に気をつけなければいけない。

実際、非営利団体に会費を払っても目に見える恩恵は限られる。しかし、ある程度は取り返している実感はあり、またそのあり方が明瞭会計である限り、認める事も出来よう。

しかし、同様な例でさらに明瞭性を欠くのは、政府と税金の関係ではないだろうか?多くの先進諸国では、半年以上住居する人間はその土地に現地人であろうが外国人であろうが納税する義務が発生するとするのが現代の一般的な納税のあり方である。

つまり、居住の自由を含めて、何処にどれだけの税金を納めて、何を取り返して、何に貢献出来るかと考慮するのは、遥かに宗教的な意義を求めて献金する行為以上に注意が必要である。なぜならば、宗教は信じれば救われるかもしれないが、政治には救われた覚えが無いのが普通であるからだ。


写真:我が町の上水道給水口
今日の音楽:チック・コリア エクスプレッションズ
コメント (2)
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