この風に舞う鯉幟(こいのぼり)の写真を観ながら、ボブディランの´風に吹かれて´を想い起こし音を絞って聴きはじめる。
例年の3.11の跡地巡り、女川の帰りに小岩さんが、つと車を回して立ち寄ってくれた東松島の鯉幟に魅せられた。風に舞うこの先には、新たに構築した津浪よけの堤防があり、のっぱら(野原)のこの鯉幟の手前には、新しい小さな墓地がある。海に向かっている黒御影石の墓碑がこの地を慈しんでいるような気がしてきた。風になびく鯉幟は、此処墓地に留まっている人々(と、この鯉幟を此処へなびかせた人)の想いを受け留めながら風に吹かれているのだろう。
お墓に瞑目することしか出来なかったが、ディランの´風に吹かれて´を届けたいような気がしてくる。
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