名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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集団暴行被害女性側が損害賠償訴訟

2008-05-20 09:45:13 | Weblog
2008.5.20
 今朝の新聞によると2005年4月、名古屋市内で集団暴行された被害者の女性と母親が、加害者とその親計14人を相手に慰謝料など総額1200万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
 訴えられたのは、強盗強姦罪などで刑が確定している元トラック運転手の男(28)=懲役十六年=とその兄(33)=同20年=、同罪で少年刑務所に服役中の少年5人とその親である。
 訴状によると、少年らは同区中区の路上で、当時十代だった女性と友人の女性を車に連れ込み、愛知県飛島村の駐車場で脅迫し集団で暴行を加え、財布やかばんを奪ったというものである。
 訴えは、『(少年らの親が)監督者としての義務を果たしてこなかったのが犯行の原因』として、女性が精神的に不安定になり今も精神科に通院し、投薬を受けている、体重が10キロも減るなど身体的にも精神的にも損害を負った、母親も精神的苦痛を被ったとしている。
 こうした犯罪では、被害者は事実を公表したくないことから、民事訴訟で損害賠償を求めることは少なく、泣き寝入りする事例が多い中、提訴に至ったことは相当な勇気がいったことと思われる。まず原告の勇気に敬意を表したい。
 今回のこの犯罪については、すでに刑事について有罪が確定しているようであるが、被害者が受けた損害について何の補償もないということは不公平である。与えた損害に対して刑に服すれさえすれば許されるというものではない。こうした事件では民事の訴えがないので、受けた損害がうやむやにされてしまうケースが多いようだが、本来加害者は与えた損害を賠償するのは当然のことである。
 また、加害者の少年の親に監督責任を怠ったとして、損害賠償を求めたことも誠に正しい。
 これから裁判が始まるが、何回もの口頭弁論が開かれ事実が公(おおやけ)にさらされる。被害者はさらに傷つくことがあるかもしれない。しかしひるむことなく最後まで頑張ってもらいたい。周囲の人たちも支えてほしいし、社会も温かく見守ることを望みたい。

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