2013.11.18(月)
11月17日投開票された福島市長選で地盤も組織も持たない新人の元環境省東北環境事務所長、小林香氏(54)が、自民、社民などが支援する現職の瀬戸孝則氏(66)を破って初当選した。それも、7万2千余票対3万2千余票というダブルスコアの圧勝である。毎日新聞は、市民一人一人の現状への不満が大きなうねりとなり、地滑り的な勝利をもたらした、と報道している。
当選した小林氏は、一人で臨んだ8月の記者会見で「福島が放射能問題に苦しんでいる。環境行政を担ってきた人間として、自分の手で古里の復興に全力で取り組みたい」と述べて選挙戦に挑み、「停滞している福島をなんとか明るい希望のあるまちにしてほしいという声に応え、問題を真正面から解決する。子どもや孫のために福島を変えましょう」と当選の弁を語った。
福島市の放射能除染計画では、除染が必要な市内の住宅約9万戸のうち、実際に作業を終えたのは約1万8千戸にすぎない。行政への批判票がそのまま新人に流れたことは否めない。
福島県では、今年4月の郡山市長選、9月のいわき市長選でも現職市長が新人候補に敗れ、警戒区域に指定され全町避難中の富岡町でも新人が勝利しており(7月)、今回の福島市を含めて、福島県の主要三都市の首長が1年足らずの間に交代するという異例の事態となった。
アベノミクスに沸く安倍内閣であるが10月以降、自民党推薦の東京都武蔵野市、奈良県天理市、川崎市、埼玉県越谷市でも敗北するなど順風満帆とはいえない。
さて、新たに当選した新首長らが、原発問題を抱えた福島をどう変えていこうとするのかが問われることになるが、とりあえずは今後の行方を見守ろう。
11月17日投開票された福島市長選で地盤も組織も持たない新人の元環境省東北環境事務所長、小林香氏(54)が、自民、社民などが支援する現職の瀬戸孝則氏(66)を破って初当選した。それも、7万2千余票対3万2千余票というダブルスコアの圧勝である。毎日新聞は、市民一人一人の現状への不満が大きなうねりとなり、地滑り的な勝利をもたらした、と報道している。
当選した小林氏は、一人で臨んだ8月の記者会見で「福島が放射能問題に苦しんでいる。環境行政を担ってきた人間として、自分の手で古里の復興に全力で取り組みたい」と述べて選挙戦に挑み、「停滞している福島をなんとか明るい希望のあるまちにしてほしいという声に応え、問題を真正面から解決する。子どもや孫のために福島を変えましょう」と当選の弁を語った。
福島市の放射能除染計画では、除染が必要な市内の住宅約9万戸のうち、実際に作業を終えたのは約1万8千戸にすぎない。行政への批判票がそのまま新人に流れたことは否めない。
福島県では、今年4月の郡山市長選、9月のいわき市長選でも現職市長が新人候補に敗れ、警戒区域に指定され全町避難中の富岡町でも新人が勝利しており(7月)、今回の福島市を含めて、福島県の主要三都市の首長が1年足らずの間に交代するという異例の事態となった。
アベノミクスに沸く安倍内閣であるが10月以降、自民党推薦の東京都武蔵野市、奈良県天理市、川崎市、埼玉県越谷市でも敗北するなど順風満帆とはいえない。
さて、新たに当選した新首長らが、原発問題を抱えた福島をどう変えていこうとするのかが問われることになるが、とりあえずは今後の行方を見守ろう。