田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

あす晴れたら日光に行こう/麻屋与志夫

2011-06-18 21:48:32 | Weblog
6月18日 土曜日

メイキング・オブ 三億八千万年の孤独(4)

●プログです。

●明日は取材も兼ねて、日光に行こうと思う。
若いものに留守をさせて出かけよう。
なにかこう書くと日光までかなりの距離があるように思われる。
そんなことはない。
隣り街だ。
30分とはかからない。
震災の後、観光客が激減して、宿泊設備はガラ空きの状態が続いている。
らしい。
ともかく震災はあらゆる方面に悪影響をおよぼしている。

●今連載中の小説は霧降りに行く美智子と隼人の場面ではじまった。
ラストシーンはやはり霧降高原で締めくくろうと思っている。
それで日光に行く必要ができた。
前回作の「超能力シスターズ美香&香世」の続編も書きたい。
日光柳生流「但馬道場」の場面からはじめたいと思っている。
むろん、こうしたネーミングはフイクョンだ。
だからといって、その土地の描写はリアルでやらないでいいということはない。
日光の街のいまが見たいのである。

●東武日光駅から田母沢御用邸記念公園まで歩けるかな。
さらに日光植物園。
さらにさらに裏見の滝までどうだろうか。
天候とそのときになって、足にきいてみなければわからない。
滝まではすこしムリだろう。
たぶん、4万歩くらいになる。

●カミサンの方は、地球のGに逆らうほどの体重がない。
「わたしは平気よ」とすましたものだ。
すごい健脚だ。
羨ましい限り。

●カミサンはわたしの取材にはなくてはならない存在だ。
カメラウーマンだ。
ともかくどんなことになるか。
すばらしい彼女のシヤシンをお見せできることは確かだ。


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ZはNよ。NIKKOのNよ!!/三億八千万年の孤独 麻屋与志夫

2011-06-18 04:15:47 | Weblog
第二十一章 悲しみの淵から立ち上がれ

2

「Zは、アルファベットの最後の文字でしょう。
だからもう終わりだ……とか、そんなわけないよね」
「ないとおもう」
キリコが美智子の悲しみを和らげようてしている。
わざとおどけている。
それがわかるだけに、百子もやんわりと否定した。

「あの文字をZと見るから、
いくら考えても意味がわからないのだとおもう」
「じゃ、なんと読むの」
キリコと百子がセカセカきく。

「こうしてみると、ほら……」
携帯を横にした。
Nに見える。

「Nだったら、日輪教の頭文字のNかも知れない」
「そうか。Nね」
ふたりは感心している。

日輪教の黒服にコロサレタということなの?
ふたりは同じ疑問。
らしい。

「それは警察にまかせましょうよ。
どうせわたしたちが、いくらかんがえてもわからないわ。
わたしね。おもいだしたの。
日輪教に唄子と監禁されていたときにいろんなこと話した。
唄子いっていた。
『はじめはマリファナだった。
なんの気なしに、パーティーですすめられたの。
それから習慣になった。
やめられなくなった。
健一はわたしにはやさしかった。
収入のあるわたしをひきとめておくために麻薬をすすめた。
そんなことない。
クセになってわたしが、やめられなくなったのよ』
かわいそうな唄子。
おおぜいのひとにとりかこまれていた。
でもいつもひとりぼっちだった。
その唄子がいっていた。
『わたしがこうしてつかまっているのは、
健一がヤッラの流通経路を知ってるんだとおもう。
それをシャベレばバイ人は元売りに消される。
だからわたしを拉致して健一を牽制している。
でもわたしもそんなこと知らされていない。
健一も知らないのではないかしら。
ただひとつだけ……きになることがあるの。
日光の細尾でスケートしたことがあった。
日光の遅い桜がさいていた。
だから去年の五月ごろだった。
室内リンクのリストルームてバイ人が接触してきた。
すごく安い値段だった。
それをいうと、地元ですからってバイ人が笑っていた。
わたしそのことを、日光の観光案内のパンフレットに書きとめた。
地元?
なんのことかしら? 
そうメモした記憶がある。
あのときは……わからなかった。
なにも危険を感じなかった』
そうよ、このNはNIKKOのNよ。
唄子は本棚でそのときのパンフレットの綴じこみを探していたのよ」


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