田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

わがはいは忍者の末裔だぞ!!/麻屋与志夫

2011-06-01 17:28:42 | Weblog
6月1日
わがはいは忍者の末裔だぞ!!
メイキング・オブ 三億八千万年の孤独(3)
●プログです。

●いよいよというか。
やっと、というか。
「クノイチ48」の百々百子とそのクノイチ集団の登場です。
小説を書くことは楽しいのですが、
わたしのように都落ちして田舎にいると、
なかなか仲間からの批評が聞けません。
いちいち上京して意見を聞いて回るわけにもいきません。
むかしの文学仲間はそれぞれ立派な作家になり、
たいそう忙しい様子です。
会ってもらえるかどうかも疑わしい状態です。
だいいち、プロたるもの周囲の友だちには迷惑はかけたくありません。
それぞれぎりぎりのところで制作に励んでいるのが、
ひしひしと伝わってくるからです。

●ブログ小説の醍醐味はそのてん毎日、
ランキング、
訪問者数、
閲覧数がわかって楽しいことです。
毎日寝食も忘れて書いています。
まだまだ書きつづけることが出来るうちに、
本格的にカムバックしたいものです。
むかしの夢よ、もういちど、というところです。

●若い時は、
家業である大麻卸商を営んでいました。
もちろん、吸う大麻ではありません。
繊維の大麻です。
大阪、
京都、
名古屋、
長浜、
奈良の生駒郡三郷町、
桑名と出張したものでした。
どこにいってもわたしの書いた小説の掲載されている雑誌が、
本屋さんにありました。
ワクワクするほどうれしかったものです。
いつか頑張りぬいて、フルタイムの作家に成る、
その夢がいまもつづいているということです。
悲しいです。
いくら書いても、ともかく、おもしろいものをかくのは難しいですね。

●忍者の話を書くのが好きです。
それはわが家が、江戸時代には但馬という姓だったからです。
忍者のひょっとすると末裔かもしれない。
そう、想像することはこれまたむしょうに楽しいことです。
仏壇に正体不明の仮位牌があります。
いぶり(飯降?)勘七。
この、故人のこともいろいろと想像たくましくして、
いちどは書いてみたいです。
これでは歳をとつているひまがありませんよね。

●書きつかれると、黒川の河畔を散歩します。
この川は日光は小来川を源流とする清流です。
鴨がおよいでいたり、青鷺がとんでいたりします。

  

  

  

生活空間は申し分のない環境です。

●こんやも、がんばるぞ!!


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クノイチ48参上/三億八千万年の孤独 麻屋与志夫

2011-06-01 15:38:22 | Weblog
第十八章 美智子の涙

7

「キリコだけに、霧吹きか」
王仁が嘲笑っている。

技がつうじない。
必殺の手刀もきかない。
空手チョップ。
効果なし。
なんという敵だ。
ひとの顔。
ひとの皮膚。
ひとの肉。
ひととおなじ骨でできあがっているはずだ。
骨も折れよと首筋にたたきこんだ手刀。
はねかえされる。
頸骨をくだけるはずなのに。
ブロックさえ割る手刀だ。
それがまったくムダな攻撃だと。
昼からの闘争の末に隼人は悟っているのに。

いまさらながら敵の異常さにおどろく。
スプレイを吹きかけても王仁には効果なし。
ただいたずらに体技をくりだすだけた。
これは全員鬼族か!?
ふたりはじりじりと追いつめられる。
「どうする隼人」
「このままでは、超ヤバイ」
「なにをぼそぼそいっている」
王仁はおもしろがっている。
楽しんでいる。
みずからは、包囲網のそとで。
キリコと隼人が疲れ切っていくのを楽しんでいる。
膝に敵のキックを受けてキリコがよろめいた。
隼人は目の前の敵を無視してかけつけることができない。

「キリコ!!」隼人はサケブ。
「キリコ!! アブナイ」
精悍な体型の女の子がとびこんできた。
全身黒装束だ。

「すけっとするよ」
「あっ!!! 伊賀の百子チャン」
「埼玉のB級グルメ大会のバイトで会っていらいね」
「百ちゃんの伊賀のイカ焼きおいしかった」

「バカかきさまら。命もらうぞ」

トツゼン介入してきた百子を王仁が威嚇する。

百子がピュっとく口笛を吹く。

「クノイチ48。参上」

わらわらと黒装束の少女たちが車の陰から現われた。



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美智子の涙(6)/三億八千万年の孤独 麻屋与志夫

2011-06-01 06:34:41 | Weblog
6
 
その病院の車寄せでは隼人が黒服と戦っていた。
「久しぶりだな。榊隼人」
「おまえは、日光の鬼神か」
「おれが死んだとでもおもったのか。
おれたちはみな王仁。同じような体型だからな」
似すぎている。
個性がないってことじないか!!
バツと鉤爪が襲ってきた。

「美智子さんに毛布かぶせて!!」

キリコ。
キリコ。
キリコ。
地上から獰猛な声がきこえてくる。
隼人の相手はアイツだ。
キリコ。
キリコ。
キリコ。
イヤナ声。
嫌いな声。
虫づの走る声が。
呼んでいる。
サル彦とたたかった鬼神の声だ。

「霧太。眼つぶし使うわよ」
きくやいなや、霧太は眼をとじた。
群れをなして部屋になだれこんだコウモリの群れが退散していく。
キリコの手には噴霧器があった。
「やつとこれがやくにたつたわ」
コウモリの忌避剤だ。
シュっとノズルから噴き出す霧にはコウモリのきらいな匂いがついていた。
「ほんとうにやくにたっとはね」
使用したキリコが驚く効果だった。

コウモリが空からふってきた。
「チクショウ。キリコ、なにをした」
王仁がバリバリと歯をきしらせる。

「どうして、摩耶や中山家をおそうのだ」
「痴れたこというな。われらはむかしから戦いつづけてきた」
「攻撃して、滅ぼして、なんの利益がある」
「榊一族も黒髪もそうだ。われわれの存在にきづくものがいなくなる」
隼人は汚らしいものを見る目で王仁をにらみつけた。
「ほら、その目がきにくわない」
確かに隼人は汚れたものを見る目をしていた。
「それにな、おれたちは一族同士では繁殖できないのよ」
繁殖などという動物的な言葉を選んだ。

ゆがんでいる。
平野に住む農耕の民に追いつめられた。
暗い山、森のなかでの狩猟。
山の民。
自虐的になってもしかたない。
だからといって、いまさら争うこともないだろうに。
「それはちがうぞ!! 隼人。
おまえらのために、地球は病んでいる。
森が泣いている。
海が泣いている。
だから滅びるのはおまえらだ」
「環境汚染。だから地球が怒っている。といいたげだな」
「環境破壊。もいいところだろう」
「はなしをそらすな。
もうこれいじよう、美智子さんにかかわるな」

「そしてわたしたちにもね」
キリコがいた。スプレイをかまえている。
「王仁さんにもきくかしら」




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