田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

来週の「美の壺」は大谷石特集。あなたは鹿沼石を知っていますか? /麻屋与志夫

2011-02-20 21:55:52 | Weblog
2月20日 日曜日

●来週の「美の壺」は大谷石特集らしいですね。
ぜひみたいものだ。
谷啓が亡くなってから、いちどもみていない。
ジャズの名曲をBGに使ったあの番組が好きだった。
いまでも音楽はかわっていないのかな。
いまはどなたが解説をしているのかしらない。
みなくなった理由は、単純だ。
谷啓と、わたしがほぼ同じ世代だからだ。

●このところ同世代の物故者がつづく。
人は歳をとれば死ぬ。
しかたのないことだ。

●さて、わがやの石塀はきょうの午前のブログにものせたが。
大谷石と表現されている。
実は、深岩石だ。
これは地元鹿沼のひとでもなかなか区別がつかない。
大谷は鹿沼から東に12キロに位置している。
餃子で有名な宇都宮市の郊外だ。
深岩は鹿沼の西1キロのところにある。

●岩肌が深岩石のほうがキメもこまかい。
薄い青味をおびている。
キメがこまかいだけに硬い。
頑丈だ。
見た目にはほとんど区別がつかない。

●日光の太郎杉のある街道を300メートルほどいくと。
右側に日光教会の建物がある。
パンフレットの紹介に「鹿沼石で建造されている」とあった。
地元贔屓のわたしだから非常にうれしかった。
鹿沼石とはもちろん深岩石のことだろう。
だれがみても、大谷石にしか見えない。
だが深岩石、鹿沼石だ。
得意になって、帰京したわたしは友だちにこのことを吹聴したものだ。
「わが故郷鹿沼の石で、あの教会は建てられているのだよ」
それに間違いないと思う。どなたか地元のかた、検証してみてください。

●石は不滅だ。
この深岩石の塀だって何百年ももつだろう。

●人は死ぬ。
そう思うと恐怖。
戦慄を覚える。
常に死を思うこと。
死を忘れずに生きる。

●Memento mori. メメント・モリ。死を忘れるな。

●なんとも恐ろしくも寂しい限りだ。
昨年は野口恭一郎クンはじめ、おおくの友だちにのために弔意を記した。
悲しかった。
ことしは、鬼籍に入る友だちがいないといいな。

●深岩石の塀をたたきながら、人は死ぬ……だからこそ……「おれは不滅の小説をかくからな」と嘯いた。

●追記。午前中にアップしたプログを見てください。深岩石の塀がかすかに青味をおびています。ご鑑賞ください。

 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村


写真くらいは自分で撮ったら/麻屋与志夫

2011-02-20 07:10:57 | Weblog
2月20日 日曜日

●大谷石の塀の窪み小さな芽がでていた。
なんの芽かはわからない。
緑の一センチほどの芽生えだ。
うれしくなってカミサンに「これとってよ」といつものように頼んだ。

     

     

●「じぶんで撮ってみたら。たのしいわよ」

●このところ、とみに、なにをするのも億劫になっている。
これを老いとしてとらえるか。
モノグサと、とらえるかはひとそれぞれであろう。
カミサンはモノグサとしてとらえてくれている。
GGになったからといわれるよりもありがたい。

●むかし子どもの頃。
「モノグサイのはクソッ臭い(下品な表現でごめんなさい)のより悪い」
とよくおやじに罵倒された。
朝から晩まで本を読んでいる。
家業の手伝いはなにもしない。
商家としてはとんでもないバカ息子だ。
文学の勉強に明け暮れたため。
犠牲にして来たものの大きさを。
多さを。
つくづく痛恨の思いで懐古することがある。

●じぶんだけならいい。
カミサンにも、子どもたちにも満足のいく生活はさせていない。

●石の窪みから自然と芽吹き成長していこうという草を見た。
塀の上に溜まっていた枯れ落ち葉もきれいにカミサンが取り除いた。
ツルバラの誘引で、パチパチと木ばさみを使っている。
その音がここちよい。
大バサミで頭上の藤のつるをきっている。
しまいには椿の大枝まで伐採する。
小柄なからだのどこに。
あのエネルギーが秘められているのかとおどろくばかりだ。

●家には、男がいないから。とよくいわれるが、むべなるかな。

●シヤシンくらい、じぶんでとりたいものだ。

     クリスマスローズ バイカラー

     

     



 今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。

にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へにほんブログ村