ねこ庭の独り言

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【僕らの国会・第446回】 ( 青山氏の正論 )

2022-12-14 20:50:23 | 徒然の記

 まだ、【僕らの国会】の動画を見ています。政府の部会の中身は知れば知るほど、ありがたい情報です。個人名を出しませんが、自民党の他の議員、政府役人の答弁、反対意見・賛成意見がそのまま伝わります。

 「しかしこれは、反対する野党の問題ではありません。前向きにならない役人の問題でもありません。」「こういうふうにしてしまった、自民党の責任なんです。自民党の議員が、その流れを作ってしまったのです。」

 「議員の方には申し訳ないけれど、自分を選んでくれた国民の方々の代わりに、国会にいることを忘れている人たちが多すぎるんです。野党が反対するから、政府の役人が動かないからということを言い訳にせず、どうしたらやれるか、壁を壊せるかを、国民のために考えるのが議員の役目です。」

 「だから議員は、もっと勉強しなければダメなんです。官僚を超える知識や経験を持つ努力をしないから、彼らに言い負かされ馬鹿にされるのです。」

 前回【第437回】を見て、【第446回】まで9本を見ました。紹介したのはその中から拾った言葉ですが、こういう意見を一貫して述べる自民党の議員は、これまでいませんでした。問題の所在を率直に語り、原因を野党や官僚の責任にしていないところが、多くの視聴者を惹きつける魅力です。

 「僕ら議員は、頑張らなくていけないのです。」「それが、国民の負託を受けた政治家の役目なんです。」「私を批判する人は、幾らいてもいいんです。大事なことは、実行することなんですよ。」

 氏の意見の特徴は、問題の所在を他責にせず、全て自分の責任として納め、国民と共に解決したいと、誰もやらない大胆な情報公開を続けているところにあります。全て正論であり、国民の願いとも重なるので、氏の情報公開がどれほど胸に届くかと、今回も思いを新たにしました。

 9本の動画の中で、特に共感した意見を紹介します。これまで私が何度も思ったけれど、自民党の中ではっきり言った議員がいませんでしたから、いっそう心に残りました。

 1.  公明党との連立政権を止めるべし

  ・中国・北朝鮮が、日本の人口30万人以上の都市に核ミサイルの照準を合わせ配備しているのに、それを自衛隊が攻撃することに反対し、「反撃」しかダメだと言っているのは公明党である。

  ・反撃の意味は、日本のどこかが核爆弾で破壊された後の対応ということです。それで国民が守れるのか。

  ・チベット、ウイグルの人権弾圧に反対する国会決議で、中国の名前を出させなくしたのは公明党である。

  ・憲法改正に反対しているのも、公明党である。

  ・党の主張を変えることは難しいのだから、これだけ意見の異なる公明党は、連立を離れて主張すれば良いと思う。

 2.  太陽光パネルと風力発電デメリットを考えるべし

  ・環境に優しい無尽蔵なエネルギーだと強調するが、40年後に太陽光パネルの代替え期になった時に発生する、大量の廃棄パネルの処分場をどうするのか。廃棄パネルに含まれる有毒物は、原発の廃棄物と同様の有害物質で、地中に埋めるしかない。

  ・風力発電機も、破損したり劣化したりした後の処理は誰がするのか。ほとんどが中国製であるが、この中に日本の海洋、気象、環境に関するデータが記録され、共産党政府に渡る懸念を考えていないのか。国防の大切さを言いながら、国土に関する重要情報を中国に盗まれることを考えないのはおかしい。

  ・電力エネルギーは、火力、水力、原子力、太陽光、風力と、様々な手段との兼ね合いで考えるべきである。ゼロにしろとは言わないが、太陽光と風力に偏重しているのは間違ったエネルギー政策だ。

 紹介したのはごく一部ですが、みんな正論です。しかもこの正論を、青山氏以前は誰も言いませんでした。派閥に属し、支援団体を持っていると、派閥除名の覚悟と準備がなければ氏のように率直な意見が言えません。「護る会」に所属している議員に、即座に氏と同じスタンスを求めても無理という事情も理解する必要があります。

 三人から始まった「護る会」が、10人30人と増え、しかも始めの頃は匿名参加の議員もいましたが、現在は82名の議員が名前を出しています。この事実を見ても、党内にいてする情報公開の困難さが窺えます。

 氏の「正論」は、政界に長く住む人間から見れば、「青臭い書生論」です。思いつきや選挙目当てで喋るのなら、半年も持ちません。1年も2年も4年も5年も、熱い言葉で国民に語り続けられるのは、信念を持ち、知識と経験を積み重ねた人間にしかできません。

 青山氏の正論は、私が「ねこ庭」でする「青臭い書生論」と違う、戦場での真剣勝負です。氏は間違いなく、「ネット社会の天才政治家」ですが、根っこにあるのは愛国心です。多くの国民が氏の思いを受け止め、全国に支援者がいる理由はそこにしかありません。改めて私もそんな国民の一人となり、氏を応援し見習おうと思います。

 次回から予定通り、渡部昇一氏の『日本史の真髄』の紹介へ戻ります。

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