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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

最後の蒸気機関車たち その7 1969

2012年05月01日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その7 1969

1969年北海道旅行のつづき。
フィルムから判断すると、旅行の経路は標津の後弟子屈に一泊、相生線から美幌峠に入って、摩周湖を見てから北浜原生花園に向かったようだ。ちょっと美幌峠の所でコースが不自然なのは知りあった人との関連か?ここで初めてのカラー写真が残っているが、フィルムにカビが来ていて色も劣化している。やっとのことで直したのが次の3枚。


032N 石北本線美幌駅 1969.7.27 C58-319

C58-319は、1971年3月に廃車。


033 釧網本線原生花園 1969.7.28 


034N 釧網本線原生花園 1969.7.28 C58-197

原生花園駅は、臨時駅で夏にしか列車は停車しない。この時は最も忙しい季節で、派遣駅員が詰めていた。
C58-197は、1974年9月に廃車。相生線はこの時乗車したが、1985年4月初めに廃線。
その後、天北線あたりでアンモナイト採集。そして襟裳岬を回って帰途は羽越本線・上越線回り!で帰ったようだ。しかし、原生花園以後のフィルムは無いので、アルバムからスキャンするしかない。


035N 宗谷本線佐久駅 1969.7.29 49670

佐久駅には大きなアンモナイトが飾ってあった。49670は、1972年11月に廃車。


036N 羽幌線小平駅 1969.8 D61-6

D61-6は6両しか作られなかったこの型式のラストナンバー。1972年5月に廃車。D61型はすべて深川区に所属した。羽幌線は1987年3月末に廃止。この時に全線乗車したが、これだけ長い線なので途中降りて味わえば良かった。


037N 石北本線石北峠 1969.8 対向はD51+9600重連

最後のものは、石北境界の石狩側の、上越信号所かと思われる。当時あたりまえに見られた蒸気機関車牽引の客車普通列車同士の、信号所での交換。客車から降りての撮影は、手動ドアのため可能だし怒られなかった。どれも現在経験しようと思っても無理なことばかり。
この北海道旅行は、新しい場所で長距離の乗車をしたので、乗車区間がぐっと伸び、40%(7月27日・釧網本線美留和・川湯間)50%(8月12日・上越線小千谷・越後川口間)を達成。ただ、当時は全線に乗るなどというのは夢に過ぎず、乗った線数を重視していたと思う。1969年末時点でだいたい70線ぐらいに乗車していた。「だいたい」というのは、乗車した後廃止されたり、逆に延長された線や、数え方の変更などがあってややこしいから。
1969年はこれで終わり。
登場蒸機 C58(写真032・034)9600(写真035)D61(写真036)D51(写真037)

2020.6.04 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, Ok.
The last steam locomotives in Japan. No. 7 (1969)
032 Sekihoku line, Bihoro Station, Hokkaido.
033-034: Semmo line, Gensei-kaen Station, Hokkaido.
035 Soya line, Saku Station, Hokkaido.
036 Haboro line†, Obira Station†, Hokkaido.
037 Sekihoku line, Sekihoku Pass, Hokkaido.

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3 コメント

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懐かしい地名 (じゃまだ)
2012-05-03 22:48:02
小学生の頃ですが、石北本線を地図上で探したあげくに北海道だとわかってうれしかったことがありました。なんで石北本線の話題になったかははっきりしません、トンネルに関係があったもしれません。原生花園といえばそこの花々がマッチ箱の図柄になっていたのをまとめて買ったことがります(札幌で69年頃です)。
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Unknown (OK)
2012-05-04 00:47:10
石北本線の常紋トンネルは、建設時の強制労働や「人柱」などで知られています。このトンネルがもうじき耐用年数を超えそうだというので、話題になりました。近くに高速道路の、同じような長さのトンネルが近年建設されたぐらいですから、別に掘るんでしょうね。このあたりの列車数はびっくりするほど少なく、一日普通列車5往復、特急列車5往復しか通りません。単線の長いトンネルは列車密度を増やすにも障害になっていて、そのことで旅客を減らすという悪循環におちいっているようです。以前には札幌から網走へのルートを帯広から池北線(北海道ちほく高原鉄道)まわりに変更しては、という意見もありましたが、同鉄道の廃止でそれもなくなりました。思い切って層雲峡まわりに新線を作れば観光に利用されるかも。
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Unknown (kin)
2012-05-06 19:27:00
北海道らしい景色ですね。
昔のディーゼル車を背景にハマナスの花、
いいですね。
鉄道というば住んでいる町のはずれにある
北陸本線にはループ線や機関区に鉄道カメラマン多いです。3月には寝台「日本海」を撮りに
多くのカメラマンが駅に来ていたようです。
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