OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の旅行データ 35 鉄道乗車 5

2024年04月17日 | 旅行

 次は、同一鉄道会社の連絡線について。ほとんどはJRである。
B-1 青森 
 東北本線(現・あおい森鉄道)と奥羽本線を、青森駅を介しないでつなぐ連絡線。青森駅はかつて青函連絡船の接続駅だったから、海に向かって行き止まりになっている。貨物線には定期列車は通っていないが、一時的に本州から北海道に向かう(またはその逆)夜行列車が通過した。当然営業距離の設定は無く、青森経由として料金計算がされていた。本線と分離している連絡線は図の赤点の間約730メートル。

旅73 青森駅南の貨物線

 連絡線部分は単線電化。私がここを通ったのは、2010年12月10日で、前日上野駅を出発した特急「北斗星」であった。青森駅を通過するというアナウンスがあったかどうか知らないが、夜中に気付いたらこの線で信号待ちの停車をしていた。真っ暗だったから写真を撮っていない。

旅74 函館駅の下り「北斗星」 2010.12.10

 上の写真は青函トンネルをくぐって、早朝函館に着き、機関車を付け替えて出発するところ。私はここで下車して、恵山に向かった。そんなわけで、この貨物線の通過の時刻は努力目標「昼間に通る」に反するが、たまたま出会った夜行のそれも工事に伴う臨時経路変更だからレアな経験であって、ちょっと嬉しい。

旅75 青森駅付近 2014.12.5 上り「北斗星」から撮影

 上りの北斗星に乗車したのは2014年。青森駅付近は大雪(私の感覚では)で、駅南のスイッチバックのところで撮った写真。もちろんこの時には貨物線を通っていない。

 次の5件は、武蔵野線に関連した連絡線。武蔵野線は、もともと首都の周囲に貨物のバイパスとして作られた路線で、そのために放射状に出る幹線との間に多くの連絡線が作られている。ここで扱うのは旅客列車が通過する路線だけであるが、いずれも営業距離は設定されていない。そのためあるブログでは「乗ったのに実績ゼロ」と嘆いておられる(ブログ「いかさまトラベラー」参照)。私も幾つか乗車したが、実績ゼロである。幾つかは臨時列車が運行されたことがあるし、別の幾つかは毎日定期列車が通っている。これらの旅客列車の通ったことがある連絡線を武蔵野線の西側から順に見ていく。

B-2 西国分寺
 中央線下り立川方面から武蔵野線上り新秋津方面に連絡する線。これら二つの線は、西国分寺駅で立体交差(中央線が下)し、新秋津方面に向かう武蔵野線は950メートルほど北(下の接続図のB)で長いトンネルに入る。トンネルに入って2.5kmほどで新小平駅に達するが、この駅は地平に開けた溝のような構造で、線路は空が見えるが地表より低いところにある。新小平駅を出るとトンネルに入って、さらに長いトンネルとなる。
 連絡線の中央線側は、西国分寺駅の約670メートル西の、道路が越えるところの西にトンネルの入り口(図のA)があり、すくなくともその部分は単線。中央線上りの下をくぐって一続きのトンネルで北に方向を変え、武蔵野線とトンネルの中で合流するようだ。合流位置は地図では正確に読み取ることができない。ようするに、この連絡線では中央線と並行する部分を除いてすべて地下に線路がある。乗っても何も見えないから感激しない。営業距離は例によって設定されていない。地図上での距離は、カーブの部分が約1.1kmで中央線・武蔵野線との並行部分を含めると2.4kmほどだが、正確には地図にないからわからない。おもしろいことにJTB時刻表の索引地図(首都圏拡大図)では、各路線を太めの実線で記しているのにこのカーブ部分は二重線で描いている。この表記は、他の武蔵野線連絡線も同じ。図の赤点の間は,約1020メートル

旅76 西国分寺駅

 現在、この連絡線を1日に数本の列車が旅客をのせて運行している。形式的には毎日運行している列車はなく、土曜・休日運転の列車と土曜・休日運休の列車がある。列車番号は別々になっている。中央線上りは八王子発、国立まで各駅に停車し、連絡線を通過して武蔵野線の新小平から北朝霞まで各停、次の項で記す別の連絡線に入って、大宮までの運転である。逆方向のものを含めて、「むさしの号」という愛称がつけられている。面白いことに、武蔵野線の府中本町から大宮まで行く(中央線や今回の連絡線を通らない)3本(2本は土曜・休日運休、1本は土曜・休日運転)の列車も「むさしの号」を名乗るが、このルートを逆行する「むさしの号」は無い。列車番号は、平日のものが下二桁20番台、土・休日のものが30番台(1本は40)となっている。この「むさしの号」の時刻を掲載しているJTB時刻表のページには、営業キロの表示がない。
 
通過列車 国立から新小平へ(平日)2本 同(土・休日)4本
 新小平から国立へ 平日(3本) 同(土・休日)3本 
(JTB時刻表 2024.3月号 p.698))。本文参照
関係年表
JR中央本線 1889年4月11日 甲武鉄道新宿・立川間開業。1973年4月1日 国鉄西国分寺駅開業
JR武蔵野線 1973年4月1日 武蔵野線府中本町・新松戸間開業。
JR中央本線・武蔵野線連絡線 1973年4月1日開業。2010年12月4日から定期列車が運行される。
私の国鉄中央本線東線西国分寺駅付近乗車 1983年8月3日
私の武蔵野線乗車 1994年10月23日 
私は2023年12月6日にこの連絡線を通った。

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