音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ドイツで私の作品の演奏会、Duo Abent in Frankenthal■

2011-04-30 15:49:06 | ■私の作品について■

■ドイツで私の作品の演奏会、Duo Abent in Frankenthal■
           2011.4.30   中村洋子

 

★本日で、4月も終わりです。

フクシマ原発事故は、その後、事態好転せず、

気の重い 「 ゴールデンウイーク 」 です。

3月、4月の 「 アナリーゼ講座 」 は、原発のため、

すべて、延期となりましたが、

5月 23日(月)の、「 横浜みなとみらい 」 での、

「 Bach インヴェンション・アナリーゼ講座 」 と、

5月 27日(金)の、カワイ表参道での

「 Bach 平均律アナリーゼ講座 」 を、

無事に開催できることを、願っております。


★ドイツで、3月から 4月にかけ、

私の作品の演奏会が、続きました。

1)3月 31日は、Frankenthal で、Wolfgang Boettcher 先生と、

  Ursula Trede-Boettcher 先生による、

「 Duo Abent in Frankenthal,31.Marz 2011 」

「 フランケンタールでのデュオの夕べ、(ピアノとチェロ)」。


★プログラムは、

Beethoven : Sonata D-Dur op.102 Nr.2

Yoko Nakamura : Variationen uber ein japanisches Erntelied

Busoni : Kultaselle Variationen

Grieg : Sonata a-moll op.36 .

 


★この演奏会評が、 4月 4日の 「 Die Rheinpfalz 」 紙に、

掲載されました。

その新聞を、ベッチャー先生が、送ってくださいました。

Von Lothar Messmer という署名入り「 記事 」 の、要約です。


★見出し「 Perfekte Leidenschaft 完全な情熱 」

「 Duo Boettcher in Frankenthal - Neues Stuck aus Japan

フランケンタールでの デュオ-ベッチャー、日本からの新作 」


★ベートーヴェンの後の、Yoko Nakamuraの作品は、

聴いているうちに、虜になり、夢中になった。

個性的であり、洗練され、東洋の伝統音楽と、

近代ヨーロッパ音楽の様式とを、兼ね備えている。

複調( 同時に、複数の調性を使う ) と、

印象派的な手法が、見受けられる。

 ピアノパートは、微妙な変化をつけながらも、

厳密に、同じパターンを繰り返すことで、

次第に、下地を形作るように、盛り上がっていく。

それは、複雑ではあるが、軽やかである。

チェロパートは、その下地の上で、「 跳躍音程 」

を伴い、メランコリックに歌う。

力強く、すばらしい。

竹の笛を、模しているのかもしれない。

 

 

★先ごろ、ご紹介しました  「 Ries & Erler Berlin 」 社

から出版しました、私の作品

「 10 Duette fur 2 Violoncelli 」  は、

東京の 「 アカデミア・ミュージック 」 に、到着しました。

是非、お手にとって、ご覧ください。

 

★ゴールデンウイークが、皆さまにとりまして、

お疲れを癒し、元気を取り戻す機会となりますように。

 

 

 


▼▲▽無断での転載、引用は固くお断りいたします△▼▲

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