■「ベートーヴェンと女性作曲家のマスターワーク」コンサート■ 2010.10.11 中村洋子
★平均律アナリーゼ講座から、帰宅しましたら、
チェロのヴォルフガング・ベッチャー先生から、
ドイツでのコンサートの、「 プログラム 」 入りの、
お手紙が、届いておりました。
★≪ ベートーヴェンーと、女性作曲家のマスターワーク ≫
というテーマで、
10月2日はベルリン、3日はブランデンブルク州グランベックで、
開催されました。
★ベートーヴェンとクララ・シューマンの 「 ピアノ三重奏曲 」、
L. A. ルボーの「 ヴァイオリンソナタ 」、そして、
私の 「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 が、プログラムです。
★以前、先生は、「ベートーヴェンが、女性作曲家たちに
囲まれたプログラムだよ 」 と、冗談でおっしゃっていました。
★ピアノは、お姉さまのウルズラ・トレーデ・ベッチャー、
ヴァイオリンは、妹さんのマリアンネ・ベッチャーさん。
お姉さまは、以前、ご紹介しましたが、
妹のマリアンネさんは、ミッシェル・シュヴァルベ
Michel Schwalbeや、ヘンリック・シェリング
Henryk Szering などのもとで学び、
ベルリン芸大で、ヴァイオリンの教授を、
務めていらっしゃいます。
★この3人で、「 ベッチャートリオ 」 を編成して、
演奏活動を、続けていらっしゃいます。
2年前、私のピアノトリオ作品も、演奏してくださいました。
★早速、先生にお礼を伝えましたところ、
「 Many people still speak about your 1.Suite.
It was a really great success and
I had to send our CDs to some Nakamura-Fans.
Also my sisters both love your music.」
という、お返事がきました。
★「 たくさんの人たちが、いまだに、あなたの
無伴奏チェロ組曲1番のことを、話題にしています。
この演奏は、本当に大成功でした。
あなたの曲を録音した CDを、
何人かの、中村洋子ファンに、
お送りしなければならないほどでした。
また、私の姉と妹も、あなたの音楽を愛しています」
★私は、先生に「 日本の暑かった夏も、やっと終わり、
実りの秋を、迎えました 」という返事を、
三十六歌仙の一人、藤原敏行 の歌
「 秋来ぬと、目にはさやかに見えねども、
風の音にぞおどろかれぬる 」 を添えて、
差し上げました。
★先生からは、「 木陰でも、40度を超すトルコの音楽祭や、
イタリアのマスタークラスを終え、2か月ぶりに、
ベルリンに戻ってきましたが、朝はなんと 5度しかなく
( “さやか”ではなく ) Sehr deutlich spiuerber!
実に はっきりとした秋を、感じています。
早朝の自転車での散歩も、少々寒くなってきました 」
★また、先生の今後の予定として、11月には、
国際的なチェロコンクール「エマヌエル・フォイアマンコンクール」
「 Grand Prix Emanuel Feuermann 2010 」16 to 21 November
の審査委員を務め、
来年、北京で開かれる「 弦楽四重奏コンクール 」 でも、
審査委員長をするため、
委員 jury の選定から始めなければならず、
大変忙しい、とのことです。
★余談ですが、「エマヌエル・フォイアマンコンクール」で、
ことしの、2次選考に残った 12人のうち、
中国が2人、韓国が1人です。
日本はゼロで、この分野でも、中国は目覚ましいですね。
また、私の 「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 の楽譜は、
ベルリンの リース&エルラー社 ( Ries&Erler Berlin )
から、出版されています。
★コンサートのプログラム
So, 03.10.2010
"Ludwig van Beethoven und - Meisterwerke von
Komponistinnen"
Erntedanksonntag
Die international bekannten Musiker und Geschwister Marianne und Wolfgang Boettcher und Ursula Trede-Boettcher finden sich in Glambeck erstmalig als Trio zusammen. Sie präsentieren Musik von Beethoven und von drei völlig unterschiedlichen, hoch begabten Komponistinnen. Es sind Clara Schumann (1819-1896), Luise Adolpha LeBeau (1850-1927) und die japanische Komponistin Yoko Nakamura (*1957). Die Suite für Cello Solo (2007) ist für Wolfgang Boettcher geschrieben und ihm gewidmet. Sie erlebt nun während des Glambecker Clavierfestivals eine Brandenburgische Erstaufführung.
★ Clara Schumann (1819-1896)
Klaviertrio g-Moll,op.17
Luise Adolpha LeBeau (1850-1927)
Sonate fuer Violine u.Klavier c-Moll,op.10
Yoko Nakamura
Solosuite Nr. 1 fuer Violoncello
Wolfgang Boettcher gewidmet
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Klaviertrio B-Dur,op.11
“Gassenhauertrio”
Ausfuehrende
Ursula Trede-Boettcher - Klavier
Marianne Boettcher - Violine
Wolfgang Boettcher - Violoncello
★2010年10月3日 日曜日
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェンと、
女性作曲家の傑作集
感謝祭の日曜日
国際的に知られている音楽家のマリアンネ、ウルズラ、そしてヴォルフガング・ベッチャーが、グランベック音楽祭に、トリオとしては初めて登場します。ベートーヴェンと、3人の全く異なった非常に才能がある女性作曲家の作品を、演奏します。3人とは、クララ・シューマン ( 1819~1896 )、ルイーズ・アドルファ・ルボー ( 1850~1927 )、そして、日本の作曲家・中村洋子です。
中村の「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 ( 2007 ) は、ヴォルフガング・ベッチャーのために書かれ、献呈されている。ブランデンブルクでの初演となります。
演奏
ウルズラ・トレーデ・ベッチャー ピアノ
マリアンネ・ベッチャー ヴァイオリン
ヴォルフガング・ベッチャー チェロ
( プログラム、赤トンボ、藪蘭 )
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