音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■「ベートーヴェンと女性作曲家のマスターワーク」コンサート■ 

2010-10-11 17:18:31 | ■私の作品について■


■「ベートーヴェンと女性作曲家のマスターワーク」コンサート■                                               2010.10.11  中村洋子






★平均律アナリーゼ講座から、帰宅しましたら、

チェロのヴォルフガング・ベッチャー先生から、

ドイツでのコンサートの、「 プログラム 」 入りの、

お手紙が、届いておりました。


★≪ ベートーヴェンーと、女性作曲家のマスターワーク ≫

というテーマで、

10月2日はベルリン、3日はブランデンブルク州グランベックで、

開催されました。



★ベートーヴェンとクララ・シューマンの 「 ピアノ三重奏曲 」、

L. A. ルボーの「 ヴァイオリンソナタ 」、そして、

私の 「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 が、プログラムです。



★以前、先生は、「ベートーヴェンが、女性作曲家たちに

囲まれたプログラムだよ 」 と、冗談でおっしゃっていました。







★ピアノは、お姉さまのウルズラ・トレーデ・ベッチャー、

ヴァイオリンは、妹さんのマリアンネ・ベッチャーさん。

お姉さまは、以前、ご紹介しましたが、

妹のマリアンネさんは、ミッシェル・シュヴァルベ

Michel Schwalbeや、
ヘンリック・シェリング

Henryk Szering などのもとで学び、

ベルリン芸大で、ヴァイオリンの教授を、

務めていらっしゃいます。



★この3人で、「 ベッチャートリオ 」 を編成して、

演奏活動を、続けていらっしゃいます。

2年前、私のピアノトリオ作品も、演奏してくださいました。



★早速、先生にお礼を伝えましたところ、

「 Many people still speak about your 1.Suite.

It was a really great success and

I had to send our CDs to some Nakamura-Fans.

Also my sisters both love your music.」

という、お返事がきました。



★「 たくさんの人たちが、いまだに、あなたの

無伴奏チェロ組曲1番のことを、話題にしています。

この演奏は、本当に大成功でした。

あなたの曲を録音した CDを、

何人かの、中村洋子ファンに、

お送りしなければならないほどでした。

また、私の姉と妹も、あなたの音楽を愛しています」




★私は、先生に「 日本の暑かった夏も、やっと終わり、

実りの秋を、迎えました 」という返事を、

三十六歌仙の一人、藤原敏行 の歌

「 秋来ぬと、目にはさやかに見えねども、

風の音にぞおどろかれぬる 」 を添えて、

差し上げました。



★先生からは、「 木陰でも、40度を超すトルコの音楽祭や、

イタリアのマスタークラスを終え、2か月ぶりに、

ベルリンに戻ってきましたが、朝はなんと 5度しかなく

( “さやか”ではなく ) Sehr deutlich spiuerber!

実に はっきりとした秋を、感じています。

早朝の自転車での散歩も、少々寒くなってきました 」






★また、先生の今後の予定として、11月には、

国際的なチェロコンクール「エマヌエル・フォイアマンコンクール」

「 Grand Prix Emanuel Feuermann 2010 」16 to 21 November

の審査委員を務め、

来年、北京で開かれる「 弦楽四重奏コンクール 」 でも、

審査委員長をするため、

委員 jury の選定から始めなければならず、

大変忙しい、とのことです。


★余談ですが、「エマヌエル・フォイアマンコンクール」で、

ことしの、2次選考に残った 12人のうち、

中国が2人、韓国が1人です。

日本はゼロで、この分野でも、中国は目覚ましいですね。

また、私の 「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 の楽譜は、

ベルリンの リース&エルラー社 ( Ries&Erler Berlin )

から、出版されています。





★コンサートのプログラム

So, 03.10.2010 
"Ludwig van Beethoven und -  Meisterwerke von
                                Komponistinnen"

 Erntedanksonntag
Die international bekannten Musiker und Geschwister Marianne und Wolfgang Boettcher und Ursula Trede-Boettcher finden sich in Glambeck erstmalig als Trio zusammen. Sie präsentieren Musik von Beethoven und von drei völlig unterschiedlichen, hoch begabten Komponistinnen. Es sind Clara Schumann (1819-1896), Luise Adolpha LeBeau (1850-1927) und die japanische Komponistin Yoko Nakamura (*1957). Die Suite für Cello Solo (2007) ist für Wolfgang Boettcher geschrieben und ihm gewidmet. Sie erlebt nun während des Glambecker Clavierfestivals eine Brandenburgische Erstaufführung.

★ Clara Schumann (1819-1896)  
                    Klaviertrio g-Moll,op.17

   Luise Adolpha LeBeau (1850-1927)
                Sonate fuer Violine u.Klavier c-Moll,op.10

  Yoko Nakamura          
               Solosuite Nr. 1 fuer Violoncello                       
                               Wolfgang Boettcher gewidmet

  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Klaviertrio B-Dur,op.11
                                           “Gassenhauertrio”

Ausfuehrende
 Ursula Trede-Boettcher - Klavier
 Marianne  Boettcher    - Violine
 Wolfgang  Boettcher    - Violoncello

★2010年10月3日 日曜日
ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェンと、
女性作曲家の傑作集

感謝祭の日曜日
国際的に知られている音楽家のマリアンネ、ウルズラ、そしてヴォルフガング・ベッチャーが、グランベック音楽祭に、トリオとしては初めて登場します。ベートーヴェンと、3人の全く異なった非常に才能がある女性作曲家の作品を、演奏します。3人とは、クララ・シューマン ( 1819~1896 )、ルイーズ・アドルファ・ルボー ( 1850~1927 )、そして、日本の作曲家・中村洋子です。
中村の「 無伴奏チェロ組曲第1番 」 ( 2007 ) は、ヴォルフガング・ベッチャーのために書かれ、献呈されている。ブランデンブルクでの初演となります。

演奏
ウルズラ・トレーデ・ベッチャー  ピアノ
マリアンネ・ベッチャー      ヴァイオリン
ヴォルフガング・ベッチャー    チェロ






                ( プログラム、赤トンボ、藪蘭 )
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