■■ ピアノもお箏と同じ運命? ■■
08.11.14 中村洋子
★雑誌「邦楽ジャーナル」11月号の「ニューリリース」欄と、
「通信販売」欄に、私のCD 「龍笛とピアノのためのデュオ」が、
紹介されました。
★12月号で、さらに詳しい紹介記事が、出るそうです。
このCDでの私の新しい試みに、理解を示していただき、
嬉しく思っております。
担当された編集者の方も、「大変に心が落ち着く音楽です」と
おっしゃっています。
★かつて作曲しました箏の曲が、ある航空会社の機内での、
イヤホン音楽として、使われていたのを、最近になって
私が知りました。
やや、複雑な気持ちもいたしますが、聴いていただけるということは、
やはり、作曲家にとって、うれしいことには違いありません。
この曲は、CD「箏レボリューション Ⅰ」に入っております。
★戦前の映画などを見ますと、それなりのお家の床の間には、
お箏が立て掛けてある光景を、よく拝見いたします。
お嬢さんの嗜み、教養として、お箏が普及していたのが、
よく分かります。
★ちょうど、現代のピアノに相当すると思われますが、
なぜ、それが、ピアノに取って替わられたのでしょうか。
★これは、現代のピアノ音楽、あるいは、クラシック音楽の
抱えている危機、にも似ていると思われます。
★世の中に氾濫する、口当たりのいい商業主義の音楽に
惑わされて、ピアノを習う子どもたちが、
地道にコツコツと学ぶことよりも、
映画音楽や、流行のムード音楽を弾いてみたい、
と思うのは、致し方ないかもしれません。
★ここで、ピアノの先生方が、それに迎合して、
生徒さんを失うまいと、そのような曲を、
レッスンで使いますと、結局は、
その生徒の、音楽への本当の興味の芽を摘むだけでなく、
クラシック音楽の真の愛好者、
ファンを、失うことになるのです。
★かつては、アップライトピアノを買うことが
お母さんや子どもの夢でしたが、
その大事なピアノも、埃をかぶり、あるいは、
処分してしまう、という話もよく聞きます。
★お箏が、家庭から、次第に消えていったように、
ピアノも、同じ運命になることがありえます。
★私がいま、できますことは、ピアノの先生方や
音楽愛好家の皆さまに、クラシック音楽、特に、
J.S.バッハへの「入門」の曲としての 「インヴェンション」を、
ご一緒に、じっくりと学ぶことです。
そして、この「バッハの音楽」が、人類の宝物であり、
それを「本物」のピアノで、心から楽しみながら、
弾き続ける喜びを、分かち合うことです。
★来週の11月21日(金)に、開催いたします、
「インヴェンションとシンフォニア 5番」の
アナリーゼ講座の準備で、いま、忙しい毎日です。
★シンフォニア 5番を、ダーフィット・シッケタンツさんの
ヴァイオリンと、ピアノとで、二重奏したしました。
いつもは、一人でピアノで弾いているこの曲を、
二人で“音楽の対話”をしながら、弾きますと、
それはそれは、楽しいものです。
★この方法を、皆さま方のレッスンで活かすことも、
十分可能だと、思います。
この実演をいたします21日のアナリーゼを、
是非、聴いていただきたいです。
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
08.11.14 中村洋子
★雑誌「邦楽ジャーナル」11月号の「ニューリリース」欄と、
「通信販売」欄に、私のCD 「龍笛とピアノのためのデュオ」が、
紹介されました。
★12月号で、さらに詳しい紹介記事が、出るそうです。
このCDでの私の新しい試みに、理解を示していただき、
嬉しく思っております。
担当された編集者の方も、「大変に心が落ち着く音楽です」と
おっしゃっています。
★かつて作曲しました箏の曲が、ある航空会社の機内での、
イヤホン音楽として、使われていたのを、最近になって
私が知りました。
やや、複雑な気持ちもいたしますが、聴いていただけるということは、
やはり、作曲家にとって、うれしいことには違いありません。
この曲は、CD「箏レボリューション Ⅰ」に入っております。
★戦前の映画などを見ますと、それなりのお家の床の間には、
お箏が立て掛けてある光景を、よく拝見いたします。
お嬢さんの嗜み、教養として、お箏が普及していたのが、
よく分かります。
★ちょうど、現代のピアノに相当すると思われますが、
なぜ、それが、ピアノに取って替わられたのでしょうか。
★これは、現代のピアノ音楽、あるいは、クラシック音楽の
抱えている危機、にも似ていると思われます。
★世の中に氾濫する、口当たりのいい商業主義の音楽に
惑わされて、ピアノを習う子どもたちが、
地道にコツコツと学ぶことよりも、
映画音楽や、流行のムード音楽を弾いてみたい、
と思うのは、致し方ないかもしれません。
★ここで、ピアノの先生方が、それに迎合して、
生徒さんを失うまいと、そのような曲を、
レッスンで使いますと、結局は、
その生徒の、音楽への本当の興味の芽を摘むだけでなく、
クラシック音楽の真の愛好者、
ファンを、失うことになるのです。
★かつては、アップライトピアノを買うことが
お母さんや子どもの夢でしたが、
その大事なピアノも、埃をかぶり、あるいは、
処分してしまう、という話もよく聞きます。
★お箏が、家庭から、次第に消えていったように、
ピアノも、同じ運命になることがありえます。
★私がいま、できますことは、ピアノの先生方や
音楽愛好家の皆さまに、クラシック音楽、特に、
J.S.バッハへの「入門」の曲としての 「インヴェンション」を、
ご一緒に、じっくりと学ぶことです。
そして、この「バッハの音楽」が、人類の宝物であり、
それを「本物」のピアノで、心から楽しみながら、
弾き続ける喜びを、分かち合うことです。
★来週の11月21日(金)に、開催いたします、
「インヴェンションとシンフォニア 5番」の
アナリーゼ講座の準備で、いま、忙しい毎日です。
★シンフォニア 5番を、ダーフィット・シッケタンツさんの
ヴァイオリンと、ピアノとで、二重奏したしました。
いつもは、一人でピアノで弾いているこの曲を、
二人で“音楽の対話”をしながら、弾きますと、
それはそれは、楽しいものです。
★この方法を、皆さま方のレッスンで活かすことも、
十分可能だと、思います。
この実演をいたします21日のアナリーゼを、
是非、聴いていただきたいです。
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲