音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ドイツで、私のチェロアンサンブル作品が初演されました■

2008-08-16 01:43:48 | ■私の作品について■
■ドイツで、私のチェロアンサンブル作品が初演されました■
               08.8.16 中村洋子

★ベッチャー先生から、お便りがありました。

この夏、ヴァデュース(リヒテンシュタイン)、オヴィエド(スペイン)、

バーデンバーデン(ドイツ)で、チェロのマスタークラスを

教えられていたベッチャー先生が、ベルリンに戻られたそうです。


★バーデンバーデンでは、アルメニアの作曲家、

ティグラン・マンスリアンTigran Mansurian(1939年生)の

第2チェロ協奏曲を演奏され、大成功だったと、

現地の新聞記事を、ファクスしてくださいました。


★先生は、演奏される曲目を、いつも教えてくださるのですが、

日本で演奏会に載せられる曲とは、随分と異なったレパートリーです。

新しい作品だけではなく、古い作品、例えば、

ジォルジュ・オンスローGeorges Onslow(1784~1853)の

弦楽五重奏を、よく取り上げられています。


★ヨーロッパでのコンサートのレパートリーと、

日本のそれとを比較いたしますと、失礼な喩えなのですが、

来日したオーケストラが、東京では意欲的なプログラムを組み、

地方では、有名でポピュラーな曲だけに絞るのと、

似ている気がします。


★スペインでは、先生へのインタビュー記事が、

新聞に大きく掲載されていました。

記事の中で、先生は、交流している現代作曲家として、

私の名前を挙げてくださいました。


★ご報告が遅れましたが、5月25日にドイツのハイデという都市での

≪Brahms-Wochen 2008“Ich denke nur Musik≫

(私は音楽だけ考える 2008年ブラームス週間)で、 

Zwolf Berliner Cellisten(ベルリンの12人のチェリスト)によって、

私の「A Transient Night In Summer

(Schnell verflogene Sommernacht)~for Violncello ensemble」が、

初演されました。


★昨年、先生のご依頼で書きました4声部の、

チェロアンサンブルの曲です。

今回は、各声部を3人が担当して、12人で演奏しました。


★前日の5月24日は、別のブランデンブルグ州のダムスドルフで、

公開リハーサルがあり、超満員のお客様に大好評だったそうです。


★また、6月22日には、ベルリン近くの『テーゲル城』で、

私の「無伴奏チェロ組曲第1番」を、

また、先生が演奏してくださいました。

『The concert in Schloss Tegel was again a success

for your music, I got many very positive reactions.』

というお便りもいただきました。


★16日に来日し、草津音楽祭に参加されるベッチャー先生は、

ボーグナーの伴奏によるベートーヴェン・チェロソナタや、

ボッケリーニのチェロ協奏曲を演奏されます。

楽しみです。



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