のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

やるべきかやらないべきか孫子知る

2011年10月10日 | 梨の土づくり
ふくしま県内の農産物への放射能汚染度合いが
想定よりも低いというようなことが伝わってきています
県内の広い地域の土壌が粘土質であることがその理由のようです

放射性物質は粘土土壌に吸着され
農作物へ放射性物質が移行しにくくすることは
事故当初からいわれていました
それも多孔質の2対1型モンモリロナイトが効果的といわれています

そこで2対1型モンモリロナイト系粘土鉱物の土壌改良剤を購入しました
が……
購入してはみたものの はてさてどうしたものか
ちょっと躊躇してしまいました

粘土鉱物を積極的に散布し放射性物質を土に吸着させれば
農産物には移行しにくくなり
商品として流通させることは容易になるでしょう

しかし そこで暮らすあるいは仕事をする人間にとっては
身近に放射性物質が存在することには変わりなく
リスクが高まる可能性があります

つまり経済をとるのか生活をとるのかの選択になるのではないか
と一瞬心をよぎりました

では粘土鉱物を散布しなければ生活の質が向上するかといえば
全面的な除染を施さなければ事態は変わらない
これまでに明らかになっている程度の汚染度合いでは
そういうことはまず不可能だろう
ならば経営を安定させることを優先すべきでないか

という思いめぐらした結果 散布することに納得
この選択の良し悪しは「神のみぞ知る」ではなく
時間がたって孫子の代になってわかるのかもしれません

ああ まったく余計な心配でくたびれること

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