のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

山陰に熊笹寒し水の音(漱石)

2007年12月02日 | わが家の時時
南信紀行その3

道の駅を寄りながら伊那谷の広域農道を北上していました。『養命酒 駒ヶ根工場 健康の森』という看板。工場限定の養命酒なんてあったりして…そんな気軽な気持ちで入口ゲートへ。「もうすぐ工場見学できます」という声に押されて、そのまま工場見学の流れに乗ってしまいました。

平日の午後です。当然、われわれ夫婦だけのために紹介ビデオを流し、コンパニオンがついて瓶詰め、包装工程を案内してくれました。実は薬局と酒店の両方でデザインの異なる養命酒を販売しているとのこと。でも中身は同じ。施設内のショップでは工場限定の小瓶入りがありました。

感心したのは約36万㎡の敷地の70%が森林という環境。敷地内の中央を上の写真の沢水が流れています。山麓という地形を生かして生薬庫・原酒庫を上流に、熟成する調整庫は下流に配置。そして傾斜を利用した地下のパイプを通って最下流の瓶詰棟へ。

予定外の行程になってしまいました。帰り道を急ぎます。すると今度は『かんてんパパガーデン』という看板。寒天を原料にした様々な製品を全面展開している企業の本社兼工場のようです。寄らねばなりますまい。

和洋それぞれの寒天レストランのほか、敷地内には「ささやかなメセナ活動です」という多目的ホールも、工場見学のセミナー室も、散策できる山野草園もあります。ショップでは全製品のほか試食用のゼリーも用意されていました。

養命酒もかんてんパパも、いまどきのメーカーとしてはこのような工場にするのは当然のことかもしれません。地方の企業でもがんばっているなという印象です。中央アルプスと南アルプスにはさまれた雄大な景観が育むのか、企業としてのゆとりを感じます。まじめな信州人気質のなせるわざでしょうか。

恒例の温泉体験。今回は遠距離の移動で時間が足りません。中央道諏訪湖サービスエリア内の立ち寄り温泉で汗を流して、帰路に。

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