のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

境内と“市”とサードプレイス(のらやま通信247/1506)

2016年04月28日 | かしわかあさん

ここ何回か、柏神社で開かれる『手づくりての市・ジモトワカゾー野菜市』に参加しています。この“市”は柏の街で人と人がつながるゆる~いコミュニティができればいいね!柏をもっと楽しいまちにしたい!という思いで行っている、作る人と買う人をつなぐ“市”です。月に一度、手作り作家さんたちのクラフト品、工芸品、食品、加工品、地元の産直野菜が並びます。出品者の多くは地元の柏や周辺の我孫子、松戸から、中には成田からも。
 これまで梨のシーズンだけ後継者君が参加していたのですが、地域の農家女性で参加しようという声があがり、また農産加工品を作るだけでなく、消費者の方の反応も知りたいという思いから参加しています。
わが家からは、コシヒカリのごはんから作った串だんごとコシヒカリの米粉から作ったシフォンケーキ、ナシやキウイフルーツのジャムやドレッシング、トマトケチャップなどです。道の駅しょうなんの農産物直売所で販売している定番商品ばかりです。“ての市”は長く定期的に行われているのでリピーターのファンも多く、そういう方のなかには道の駅をご存知の方もいて「先月買ったお団子がおいしかった」とか「ケチャップを作ったのはあなたでしたか。道の駅しょうなんで買ったケチャップのファンです」とかお客様との会話もはずみます。お客さんとの交流が“市”の醍醐味!
会場を神社にしたのには実は意味があります。柏駅前には百貨店、家電量販店があるのですが、街としてはお客様の流れがそこで止まってしまいがちなのは問題。柏神社は駅から5分ほどの旧水戸街道の交差点のところにあり、“ての市”を目指していただくことで、駅から駅前商店街を通って神社へ行く流れ、また神社から駅前商店街を通って帰る流れができ、商店街にもお客様に足を止めていただくことを期待しています。
6月は柏神社から会場を変えての出張販売『千産千消フェア 青空マルシェ』として高島屋柏店店頭での販売も実現しました。販売までの細かい打ち合わせや当日の会場設営、駐車場案内など、今回もストブレのみなさんのお世話になりっぱなしでした。地元のイベント、産品が百貨店と関わり扱われるというのは百貨店側に地域応援の姿勢があり、百貨店のお客様側にも地元の商品もという要望があるのではと感じました。
 この“市”を運営しているのは、ストリートブレイカーズという団体です。1999年、柏商工会議所青年部創立20周年を機に設立。翌年、柏駅周辺イメージアップ推進協議会イベント部会として位置づけられ、以来様々なイベントが企画され、今日にいたります。
 実はこのストブレさん、若者が柏のまちを身近に感じてくれたらいいという思いが熱く、完全ボランティアにより運営されています。ジモトワカゾー野菜市では販売用の長机のレンタル料のみが出店者の負担です。柏神社に行けば、机が用意してあって販売を終えて撤収したあとの後片付けもストブレさんがやってくれています。出品者は場所を提供していただいて、まさにおんぶにだっこ状態。いろいろな年齢の方たちが参加していますが、中でもリーダーのKさんのバランス感覚、押し付けがましくなくそれでいて細かい気配り、自然体の穏やかさには頭が下がります。
ストブレさんの様子を見ていると、イベントの段取りを楽々こなしている感じがします。彼らの応援団もいて互いに声をかけあい楽しそうです。市民参加などと書くと堅苦しい。もっと肩の力をぬいて楽しんでやっているという感じです。それぞれ普段のお仕事があってそれとは別の活動の楽しみを見出しているようです。自宅(ファーストプレイス)や職場・学校(セカンドプレイス)ではない、一個人としてくつろぐことができる第三の居場所“サードプレイス”になっているのかも。(by sa)

(2015年6月)

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