のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ぼかしづくりは難しい

2005年06月30日 | 今年の米づくり
 田んぼの追肥用に有機物をぼかした発酵肥料をつくろうとしたのですが、失敗したようです。
 初めは24日に、米ぬかとオカラと水分調整用の籾殻を混ぜ、新聞紙を敷いた20kgコンテナに入れておきました。翌日朝には少し暖かくなり、よしよしと思っていたのですが、それ以上に熱が上がらずに冷えてきて、少し酸っぱい臭いがしてきました。
 発酵肥料づくりの資料を再読すると、梅雨時は微生物の活動そのものは活発なのですが、発酵の第一段階に必要な「こうじ菌(糸状菌)」よりも他の細菌の方が先にエサ場を占拠してしまい、こうじ菌が増殖できないようです。すると発酵第二段階以降の乳酸菌や酵母菌も働けなくなるといいます。
 梅雨時は無理かと思っていたら、発酵肥料づくりの先生N氏に聞くと、梅雨時も真夏でもぼかし肥料はつくっているとのこと。現物をみてもらうと、水分が多すぎて嫌気性発酵してしまったのではという分析。それで、再度、米ぬかを加えて好気発酵するのを待ったのですが、やっぱり熱もあがらず、かといって腐敗しているような臭いもなく、材料がそのまま残っている感じです。N氏はもっと悪い状態から再発酵させた経験もあったそうですが、今回の件は理由がわからず。
 微生物に働いてもらうには、まだまだ経験が足りないようです。

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4 コメント

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捨てるのですか? (佐藤K(KAZZ Satoh))
2005-07-01 10:04:07
上手くいかなかったのは、処分ですか?何かに利用することは可能ですか。そのまま蒔いても、ダメですか。畑に蒔いてもダメでしょうか?
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腐敗していなければ (sugino)
2005-07-01 19:55:51
腐敗していなければ原料の有機物そのまま畑に散布したことと同じはずです。一度、土中の微生物に吸収分解されます。発酵していればその過程が省略され、作物に効果的に吸収されることになります。
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何を試そうか。。。 (mizdesign)
2005-07-01 20:19:35
 うちのバケツ稲の半分には当初より腐葉土が混入してあるので、効果(毒?)は別としてそのままで行こうと思ってます。残りは畑土だけなのでそろそろ何か入れようと検討中です。素直に米ぬか、オカラあたりにするか、もう少しイロモノ路線でやってみるか。。。
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有機物をやるなら早く (sugino)
2005-07-01 22:04:01
この時期の追肥は分けつを促すもの。有機物なら早くした方がよいでしょう。分解され吸収されるまで時間差がありますので。慣行栽培の場合には、もう少し後に穂肥という意味で化学肥料を施します。
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