のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

元日や上々吉の浅黄空(一茶)

2007年01月01日 | 近隣スケッチ
2007年の元旦、この冬一番の寒さになったようです。昨夜の賑わいがすっかり落ち着いた午前中、近くのお寺と産土さまに初詣、先祖の墓参りをしてきました。

             

わが家の家から降りていった谷津止まりのところにある弘誓院には鐘楼があり、昨夜は年明け前から鐘の音が響いていました。元々は祈祷寺として栄えた古刹で、夜遅くまで護摩が焚かれていたはずです。

産土さまでは年越しの拝礼行事に地区の若衆組が焚き火をしたり、酒を振舞ったりしてきました。ここ20年来、お手伝いをしてきましたが、そろそろ卒業ということで、昨夜は出かけませんでした。10年程前には境内に入りきれないほどの人を集めていたのですが、人出も最近は少なくなりました。

わが家の菩提寺は静かな朝を迎えていました。何人かが朝早く墓参りに来たらしく、霜柱に足跡が残されていました。焚いた線香の煙が薄く漂っていました。

            

先日紹介した養老孟司さんの環境論(『いちばん大事なこと』集英社文庫0219B)の中で、「なにも起こらないことはすばらしい」という項がありました。歴史もジャーナリズムも、なにかが起こらないと評価しないが、なにかが起こらないようにすることは意外に大きな努力を必要とするといいます。

今年一年、なにも起こらないよう過ごしたいものです。

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