のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ありがとう終わりはいつも突然に

2010年07月21日 | 梨の病気
秋でもないのに黄葉してしまい枝もないから貧弱な樹にみえます。
これでも20年生?の「新高」です。

健常なら太い新梢を伸ばし、厚い葉を茂らせ、
黒い緑陰を作っている品種なんですが、
この春、一気に発症してしまいました。
モンパ病だと思います。

去年あたりからちょっとおかしいと思われました。
この春の摘果時には明らかに弱体化している兆候がみられ、
実も余計に落として様子を見たのですが、
やはりダメでした。
回復は無理と判断し、その後は実をつけたまま放置しています。

この畑ではこれまでもモンパ病被害が見られてきました。
山林を開墾してつくった畑ですから、
被害の出る可能性は低くはありません。
しかし、病菌はどこにでも存在するものですから
なにか原因があるのかもしれません。

実はこの畑、二方が斜面、残りの二方が切り土された崖。
つまり四方が10m以上の段差のある島のような高台になっています。
乾燥しやすい地形です。

そのうえ、最近は降れば豪雨の雨模様。
昔みたいにシトシト長時間雨が続くというのではなく、
短時間にドシャっと降る。
記録される雨量となれば
平年並みの雨量とかになってしまうつじつま合わせ。
こんな地形の所は保水力がないからきついだろうなあと。

一方、モンパ菌は土の中にいるとはいえ、好気性。
腐朽した有機物に取り付いて繁殖していきます。
乾燥して根が枯れたなんてところがあったら絶好のチャンス。

と、推測してきて、
この畑はモンパ菌が多いのではなく、
乾燥しているから次から次へとナシの樹がモンパ菌にやられてしまうと判断。

先日からスプリンクラー散布しています。
それに合わせて株元の穴を埋めていく作業も…

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