のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

手賀沼トラスト農教室特講

2005年06月26日 | わが家の時時
 手賀沼トラスト農教室は月に2回、我孫子市根戸新田のトラスト圃場で行われています。その内、年に1回、2年生以上の方々を対象にわが家の梨園での特別講習があります。今年は昨日行われました。
 昨年までは5月に行われ、摘果作業の体験が中心のプログラムでした。昨年は半分の時間で肥料と農薬の話をして好評だった?ので、今年は摘果作業を終えたこの時期の講習になったこともあり、紙ひもの結び方の実習と主に農薬の使い方の講議をしました。
 会場は、今年何回か紹介してきた大きなクヌギの木陰。蒸し暑い日でしたが、快適快適。まずは「いぼむすび」と「しつけしばり」の紙ひもの結び方。「いぼむすび」は作物を支柱に縛り付けるときに最適。ひもを無駄なく使うこともでき、いろいろな場面に応用できます。「しつけしばり(写真)」はナシの枝を棚にしばるのに早く、しかも緩むことなくしばることができます。ひもを弛ませれば簡単に外すこともでき、ロープで重いものを引く時などにも使えます。どちらも頭で考えるのでなく、体で覚えないと。
 農薬の使い方の講議では、農薬は病害虫の防除方法のひとつの道具であって、農薬が安全か危険かではなく、あくまでも使い方が問題ということを強調しました。信頼関係を築ける使い方をするために、適用農作物、対象病害虫、濃度、散布量、散布時期、回数等、農薬の容器に記載してある内容の読み方を解説。たとえば「濃度1000培~2000倍」とあったとき、何倍で散布する?これは「1000培で使用しても薬害は起りません。2000倍で使用しても効果があります」という意味。ということは2000倍で使いましょうとの説明には、みなさん驚いた様子でした。