のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

イネミズゾウムシの襲来

2005年06月16日 | 今年の米づくり
 田植え後、順調に成育していた苗ですが、ここに来てちょっと様子がおかしい。葉先の枯れた苗が増えています。よく見ると、口のとんがったちいさな甲中が。イネミズゾウムシ(とんがった口がゾウの鼻に似ているからの命名)のようです。
 イネの葉を食害し、成虫は空を飛び水中でも生活できるスーパー害虫。アメリカから侵入してきたといわれ、1975年に愛知県で確認されて以来、全国に広がっているようです。早植えの田んぼ程危険といわれます。
 稚苗を使う慣行栽培では田植え時に殺虫剤を散布してゾウムシやドロオイムシの害を防ぐのですが、わが家では一昨年からこの時期の殺虫剤を使わないようにしてきました。成苗という大きな苗をつくり遅い田植えにしているのですが、今年はどうしたのでしょう。十分成長しているまわりの田んぼではそれほどの被害はないようです。5月が涼しかったので、イネミズゾウムシの発生のタイミングとわが家の田んぼの苗の成育段階がちょうど合ってしまったのでしょうか。いまさら殺虫剤を使うというのも・・・。食害に負けないほどのイネの成長を待つしかないのでしょうねえ。収量に影響はでないといわれても、気になるものです。