信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

幻の花復活、蜜の花舌鼓

2012年05月26日 | 山野草
5月最後の土曜日です。
木々の緑はまぶしくなり、近隣の田には水が張られ、
この土日にはほとんどの水田が青田になるでしょう。





アズマギクです。
かって、この場所には多くの株が競って咲いていました。
ところが2年前には花をつける株が1株しか見つからなくなってしまいました。
そこで、絶えては一大事と、うかつにも株を堀取り、採種・増殖を試みました。
人のなせる技は大自然にはかなわず、採種に失敗したばかりか株を枯らしてしまいました。
それから2年、幸いにも6株が残っており、みごと復活してくれました。
花を見た瞬間、ありがたくて嬉しくて舞い上がりました。




芝生内ですので草刈りの際に刈られないように目印にパイプをさしておきました。
1,2ヶ月後の種取りが楽しみです。
アズマギクは私が子供の頃には野原一面に咲き、花の形からお皿花といって子供達に人気の花でした。
学校帰りに花摘みをし、時計を作ったり花輪の首飾りなどを作って親しんだものでした。
環境の変化から野原がなくなると、お皿花もすっかり見ることができなくなりました。
今日、嬬恋村でアズマギクの自生株が残っている場所はそうはないでしょう。
嬬恋村固有のアズマギグのDNAを幻にすることなく、
なんとか保存・増殖し、今、そしてこれからの子供達にも親しんでもらいたいものです。




当時を思い出し、道ばたのフランスギクで花飾りを作ってみました。
茎をぐるっと一巻きして編んでいきます。




長くなったら丸く組みます。




今日の話題の二つめはニセアカシア(和名:ハリエンジュ)です。
千曲川沿いを埋め尽くしたニセアカシアが白い花をめいっぱい咲かせています。




ニセアカシアからは良質な蜂蜜がたくさん採れ、養蜂家にとっては宝の花です。
ハチが花に首を差し入れ蜜集めに精を出しています。
ブログには貼り付けられませんが、甘い香りが辺り一面に漂っています。




私は毎年1回、この花を天ぷらでいただきます。
花序の先きにわずかに蕾を残しているこの花が食べ頃です。




タラの芽とニセアカシアの天ぷらです。
天ぷらにしても甘い香りがほのかにただよいます。
山の幸に菜園のとれたて野菜をそえると楽しい豊かな夕食になります。

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