そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





少しきたない話で恐縮だが。
猫のフン掃除が楽しいのだ。

僕は毎朝、猫が朝ごはんを食べているタイミングで、我が家の1階と2階にそれぞれ1個ずつ置いてある猫のトイレを掃除することにしているのだが、これがまさに「宝探し」といった風情なのである。
「宝探し」というか「不発弾処理」というか「地雷撤去」というか、そういったものに近い妙な興奮を味わえるのだ。
実際の不発弾処理や地雷撤去で興奮は味わえないだろうし、そんなこと書くのは不謹慎だし、もし本当にそんな作業に従事する羽目になったらむしろ恐怖ばかり味わうんだろうけど、それでも猫のフン掃除という地雷撤去や不発弾処理に近しい作業が、少なからざる興奮を伴うのは間違いない。

一見なにもないように見えるトイレ砂。
デンジャラスなトイレ砂の大平原。
そこをそっとスコップでかき分けていく。
すると、どこかにフンが隠されている。
それはトイレの手前右側だったり、奥の左側だったり、ときには堂々とど真ん中だったり、いったいエリアの中のどこに埋まっているか分からない。
下手にスコップに力が入り、隠されたフンにスコップが触れてしまうと「ドカン!」とはいかないまでも、せっかくのフンの形状を損なうばかりかスコップが汚れたりする。
だからこそいかに対象物(フン)をスコップで直に触れないように探しだし、そっと処理するかに「猫のフン掃除の極意」があるのだ。
さらにいうならば、掘り出した対象物(フン)は素早くビニール袋に入れて密閉しないと、強烈な悪臭を放つ。
我々は慎重性のみならず、正確で迅速な処理技術さえ求められているのだ。
それは、命懸けではないけれど、なかなか緊張感を伴う作業だ。
ああ、ドキドキする。
猫のフン掃除。
僕はまだまだ猫のフン掃除士としては半人前だ。
いつか立派なフン掃除士になりたい。
それが僕の夢です、先輩!

……
……
……
いったい何を書いているんだ?

でも実際そんな気分なんだから仕方ない。
いっそのこと、世界初のプロのフン掃除士を目指してみるのはどうだろう?
なにが「いっそのこと」なのかよく分からないが。
なんだかそんな肩書きも、格好いいような気がする。

というわけで、僕は毎朝適度な緊張感をもって、不発弾や地雷を、いや、猫のフンを処理しているわけである。
世界初のプロの猫のフン掃除士を目指して(ウソ)

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