「ヴァンパイア・アース」 E・E・ナイト 早川書房
近未来2065年。 クリアンなる謎の宇宙生物が地球を支配していた。 数千年の寿命を
持つクリアンは、人類と地球を支配下におき家畜化していた。 人類の大半はそれに甘んじてクリアンの手下となっていたが、それに対して反抗し闘う人々もいた。
彼らはライフウィーバーと呼ばれる善玉異星人(元々はクリアンと同根)の支援を受けて軍隊を組織し、クリアンやその配下のリーパーと呼ばれる人間が変身した超能力者と戦った。
というのがおおよその内容だ。 血湧き肉躍る活劇である。 無論クラークやコリン・ウィルソンのような思弁性は最初から期待すべきでない。 若き主人公ヴァレンタイン少尉のハラハラドキドキ大活劇を楽しむのがまっとうな読み方というもの。
そのように割り切れば、この「ヴァンパイア・アース」中々楽しめる。 異世界化した地球の描写など、S.T.A.L.K.E.R.の世界とも一脈相通ずるところがあり、「前実在」とか「世界感間樹」などの小物も中々良い。
原作はシリーズとして既に8冊刊行され、9冊目も近々に出版されるらしい。 しかし日本では2010年にこの「ヴァンパイア・アース」が刊行された後は、続篇の末ヘ未だない。
日本の読者にはこの手のものはあまり好まれないのかも知れないが、残念ではある。
近未来2065年。 クリアンなる謎の宇宙生物が地球を支配していた。 数千年の寿命を
持つクリアンは、人類と地球を支配下におき家畜化していた。 人類の大半はそれに甘んじてクリアンの手下となっていたが、それに対して反抗し闘う人々もいた。
彼らはライフウィーバーと呼ばれる善玉異星人(元々はクリアンと同根)の支援を受けて軍隊を組織し、クリアンやその配下のリーパーと呼ばれる人間が変身した超能力者と戦った。
というのがおおよその内容だ。 血湧き肉躍る活劇である。 無論クラークやコリン・ウィルソンのような思弁性は最初から期待すべきでない。 若き主人公ヴァレンタイン少尉のハラハラドキドキ大活劇を楽しむのがまっとうな読み方というもの。
そのように割り切れば、この「ヴァンパイア・アース」中々楽しめる。 異世界化した地球の描写など、S.T.A.L.K.E.R.の世界とも一脈相通ずるところがあり、「前実在」とか「世界感間樹」などの小物も中々良い。
原作はシリーズとして既に8冊刊行され、9冊目も近々に出版されるらしい。 しかし日本では2010年にこの「ヴァンパイア・アース」が刊行された後は、続篇の末ヘ未だない。
日本の読者にはこの手のものはあまり好まれないのかも知れないが、残念ではある。