ベラルーシの部屋ブログ

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2023年8月25日。ウクライナ侵攻から549日目

2023-08-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年8月25日。

 ベラルーシ大統領は今日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏に対し、搭乗機の墜落に先立ち「気を付けろ」と警告していたと明らかにしました。
 墜落事故が起きてから、警告してたのに、と発表したということです。
 ただしこの会話が実際に行われた時期は名言していません。

 墜落へのプーチン氏の関与(暗殺)については、「プーチン氏がやったとは想像できない。あまりに雑でプロの仕事ではない」と否定的見方を示しました。 
 さらに「ワグネル(の戦闘員たち)は生き延び、今も生きており、誰が望もうが望むまいがベラルーシで暮らす」とし、「私たちはプリゴジンと共に、ワグネルがここでどのように機能するかに関するシステムを作った」と主張しました。
 指導者がいなくなったワグネルがどうなるのか。特にベラルーシ国内に駐留している戦闘員たちの今後がどうなるのかベラルーシの人たちは心配しています。

 ベラルーシ大統領は、西側メディアが報道したワグネルの戦闘員たちによるキャンプのテント撤去写真についても説明しました。
「ある人は休暇を取り、ある人は郊外に住むことにした。テントはそれほど多く必要ではない」とし、「しかし私たちは彼らの電話番号と住所を知っている。グループの核心はここに残っている」と強調しています。
 また「必要ならば数日間最大1万人の人々がここに留まるだろう」とし「私たちがこの軍隊を必要とする限り、彼らは私たちと共に暮らし働く」と述べました。さらに、「ベラルーシの軍人はワグネルの戦闘員たち、特に特殊部隊の戦闘員たちの経験を積極的に吸収している」そうです。
 特に決定した方針を変更するつもりはない姿勢を明確に打ち出しました。

 23日にプリゴジン氏が乗ったとされる飛行機が墜落した2日後の25日、ロシア大統領は非正規軍を含めすべての軍事任務を遂行する人々にロシア連邦に対する忠誠を誓うことを義務付ける大統領令に署名しました。事実上、ワグネルを直接管轄権に置くための措置とみられます。

 ベラルーシと直接国境を接しているNATO東部戦線のポーランドとリトアニアには緊張状態にあります。
 24日、ポーランド首相はワルシャワで開かれた記者会見で、プリゴジン氏の死亡について「ワグネルの監督権はプーチン大統領に直接渡された」と警告しました。
「ロシアとベラルーシと国境を接する国々を不安定にしようとする挑発、脅迫など多様な種類の攻撃道具として、ワグネルが以前より多くあるいは以前と同じ程度に使われるだろう」という見通しを述べました。

 リトアニア大統領も「私たちはプリゴジンの死が私たちをさらに落ち着かせたり、安保状況を改善させると考えてはならない」と述べました。

 ロシアではプリコジン氏の死を悼む人々が献花するなどしています。
 一定の支持層がロシアの中にいるわけですね。
 日本人の感覚からすると、ワグネル創立者の死を残念がるロシア人は変だと思うかもしれません。しかし、歯に衣着せぬ物言いに好感を持っていたロシア人も少なからずいたということでしょう。
 それは自分たちが言いたいこともなかなか言えなくなってしまった、このロシア社会でそれをしていたプリゴジン氏への羨望や尊敬の気持ちかもしれません。つまりはロシア社会が閉塞してしまっていることの表れなのかもしれません。

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